ニュースのことば 2月まとめ

20160915_04

国連事務総長
国際連合(国連)事務局のトップです。その言葉や行動は国連を代表するものと受け止められるなど、影響力が大きいです。「大国以外」から選ばれるのがふつうで、今はポルトガルの元首相アントニオ・グテーレスさん=写真=が務めます。
グテーレス事務総長は2月4日、原子爆弾の投下から75年となる今年8月6日、広島市での平和記念式典に参列すると明らかにしました。現職の国連事務総長の参列は、10年ぶりです。
競歩
陸上競技の種目の一つ。歩く速さを競います。左右どちらかの足がいつも地面に接していなければなりません。
東京オリンピック(五輪)代表選考会をかねた、陸上の日本選手権20キロ競歩が16日、兵庫県神戸市であり、女子は岡田久美子選手が1時間29分56秒で6連覇を達成しました=写真。岡田選手は東京五輪の派遣設定記録をクリアしていて、代表に内定しました。
在留特別許可
在留とは、外国に住むという意味。在留特別許可は、日本で暮らすことを許されていない状態で滞在中の外国人に対し、滞在を特別に認める制度です。希望する理由や家族、生活状況などをみて法務大臣が判断します。
コンゴ民主共和国出身の17歳の少女に、国が在留特別許可を認めなかったことについて、東京地方裁判所は18日、不許可は違法として取り消しました。少女が約11年間日本で暮らし、学業優秀なことなどを重視しました。少女の母と5歳の弟は、取り消しが認められませんでした。
フォボス
火星の衛星の一つです。直径約23キロで、重力は地球の1千分の1ほどしかありません。
探査機「はやぶさ2」に続く計画として宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、フォボスに探査機を着陸させ、石や砂を持ち帰る探査計画「MMX」を正式に決め、文部科学省に報告しました。打ちあげは2024年で、29年に地球にもどる予定です。成功すれば世界初となります。
G20
GはGroupの頭文字。日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの主要7か国(G7)に、ロシア、中国、ヨーロッパ連合(EU)などを加えた世界の主要20か国・地域のことです。
世界経済の安定と成長をはかるために毎年開かれるG 20 財務相・中央銀行総裁会議が、今年はサウジアラビアで23日までありました。新型肺炎の流行について「世界規模のリスク」という危機感を示し、「監視を強める」とする共同声明を採択しました。
特別法廷
大災害で裁判所が使えない場合など「最高裁判所が必要と認めれば裁判所外の場所で法廷が開ける」とした裁判所法に基づいて開かれます。
約70年前に熊本県で起きた「菊池事件」で、ハンセン病患者とされた男性が殺人罪に問われ、特別法廷で死刑を言い渡され執行されました。この事件をめぐり、元患者が国に慰謝料を求めた裁判で、熊本地方裁判所は26日、請求を棄却しましたが、隔離した場所での特別法廷は憲法違反と指摘。裁判所が特別法廷を違憲と認めたのは初です。

 

イギリスがEU離脱

イギリス(英国)が1月末、ヨーロッパ連合(EU)から離脱しました。2016年の国民投票で離脱派が残留派をわずかに上回り、離脱の手続きを進めてきました。第2次世界大戦のあとに進められたヨーロッパを統合する流れで、加盟国が離脱したのは初めてです。

政治や経済など、幅広い分野で協力を進めるヨーロッパの各国が加盟しているのがEU。本部はベルギーの首都ブリュッセルにあります。EUに加盟する国のあいだでは原則として、人やモノが国境をこえて自由に移動できます。こうした特色を生かした取り組みが「国際分業」。それぞれの国が比較的、安くつくれる製品などを輸出しあい、それらを輸入することで自国でつくるよりもコストをおさえられるというメリットがあります。一つの製品を各国が協力してつくるのも国際分業のスタイル。航空機を例に挙げると「胴体はドイツ」「尾翼はスペイン」「主翼はイギリス」などでつくられ、組み立てはフランスといった具合です。

入試でよく問われるのが統一(共通)通貨のユーロ。今春は京都・京都女子中や東京・明治大学付属明治中などが取り上げ、通貨の名前を答えさせました。

【朝日小学生新聞2020年2月17日~2020年3月2日掲載】