ニュースのことば9月まとめ

20160915_04

国際捕鯨委員会(IWC)
クジラの保護や捕鯨業の発展を目的に1948年にできた国際機関です。現在の加盟国は89か国で、それぞれの国がとれるクジラの頭数を割り当てたり、クジラを研究したりしています。日本は51年に加盟。クジラをとりすぎて数が減ったため、IWCは86年から商業が目的の捕鯨を禁止しています。
2年に1度開かれるIWCの総会が10~14日、ブラジルで開かれました。日本は商業捕鯨の再開と組織改革について提案しましたが、14日の採決で、賛成27、反対41、棄権2で否決されました。
オスロ合意
1948年のイスラエル建国から続いていたイスラエルとパレスチナの紛争を終わらせて2国家を共存させるため、93年9月にノルウェーの首都オスロで結ばれた合意のこと。イスラエル軍が占領したガザ、ヨルダン川西岸の両地区から撤退し、パレスチナ側が一時的に自治を行うことなどを定めています。
13日で合意から25年がたちましたが、イスラエルが支配地を拡大する一方、イスラエル寄りのアメリカのトランプ政権の政策などによって、合意は守られず和平にはほど遠い状況です。
リーマン・ショック
アメリカの大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が2008年9月15日に経営破綻したことをきっかけに起こった、世界的な不景気のことです。企業の経済活動はどんどん縮小していきました。日本では、輸出が多い自動車や電気機械産業などで工場の閉鎖があいつぎ、失業する人もたくさん出ました。
景気は改善してきましたが、10年がたった今でも、世界はリーマン・ショック前ほどの成長力を回復できていません。
基準地価
土地を売り買いするとき、基準になる価格のこと。全国の約2万2千か所について、各都道府県が毎年7月1日時点で調べます。
国土交通省は18日、7月1日時点の基準地価を発表しました。住宅地、商業地、工業地などを合わせた全用途の全国平均が前の年と比べて0.1%上昇しました。1991年以来27年ぶりの上昇です。
日本に来る外国人でにぎわう観光地や再開発が進む都市部で上昇が続き、地方の主な都市でも高くのびました。
トキ
国の特別天然記念物の鳥=写真。全長約80センチ、つばさを広げた長さは130センチほど。羽根をとるための乱獲、生息地の森や湿地の開発などの影響で数が減り、2003年、日本産のトキは絶滅しました。
中国から贈られたトキを育ててから放す放鳥が始まって、25日で10年が過ぎました。国内の野生下には推定353羽が生息します。

北海道で震度7の地震

北海道の胆振地方を震源とする地震があり、厚真町では震度7を記録しました。40人あまりが亡くなり、一時は北海道のほぼ全域が停電におちいりました。

今回の地震では土砂などがふき出して地面が液体のようになる「液状化現象」が発生しました。地中では砂(土)の粒子が結びついていますが、揺れで地下水の圧力が高くなると、その結びつきが弱まり、砂の粒子は地下水にういたような状態になります。その結果、水とわかれて砂の粒子は沈下し、地盤がしずみこんだり、建物が傾いたりします。

地球の表面は厚さ数十~100キロメートルの板状の岩石であるプレートにおおわれ、マントルの動きにあわせて少しずつ動いています。海洋プレートは日本列島の下にしずみこみ、その動きに引きずられて大陸プレートもしずみこんでゆがみます。ゆがみが限界になると、大陸プレートの先端部がもとにもどろうとしてはね上がり、地震が発生します。

プレートの動きで地下の岩石に力が加わり、こわれるときなどに「ずれ(断層)」が生じて地震を引き起こすこともあります。浅いところで大きな地震が起きると地表に断層があらわれることも。こうした断層はその後も地震を引き起こす可能性があり、「活断層」とよばれます。

地震の揺れは2種類。最初にくる小さな揺れが「初期微動」、あとからくる大きな揺れが「主要動」です。初期微動を伝える波を「P波」、主要動を伝える波を「S波」といい、P波が到着してからS波が到着するまでの時間を「初期微動継続時間」といいます。今春の入試では東京・鴎友学園女子中が震源からの距離と時刻をあらわした記録を示し、P波とS波の速さ、地震が発生した時刻などを問いました。

【朝日小学生新聞2018年9月17日~2018年10月1日掲載】