ニュースのことば 10月のまとめ

20160915_04

水俣病
チッソ水俣工場(熊本県水俣市)が海に流した廃水にふくまれていたメチル水銀が体に大量に入ることで起こった公害病です。手足がしびれる、言葉がもつれる、けいれんなどの症状があります。
政府は、水俣病の被害を救済する対象となる人について、生まれた時期や、住んでいた場所を限っています。しかし、その対象外の地域に暮らした人々に、対象地域の人々とよく似た症状が出ていることが、医師団などの分析で明らかになりました。
奄美群島
鹿児島県に属し、奄美大島など八つの有人島からなります。サンゴ礁に囲まれ、亜熱帯の森が広がり、絶滅が心配されるアマミノクロウサギ、アマミイシカワガエルなど希少な動植物が生息しています。
 環境省は4日、奄美群島とその沿岸海域を、来年の早い時期に国立公園に指定する方針を明らかにしました。34か所目の国立公園になる見通しです。政府は奄美大島や沖縄県のやんばる地域などを合わせて「奄美・琉球」とし、世界自然遺産への登録を目指しています。
国連事務総長
国際連合(国連)の主要機関の一つ、事務局のトップです。安全保障理事会(安保理)の勧告に基づいて、総会で任命されます。任期は5年。
年末で任期が切れる潘基文事務総長の後任は、元ポルトガル首相のグテーレス前国連難民高等弁務官(67歳)=写真=になる見通しです。5日の安保理(15か国)による予備投票で、グテーレスさんが最も多く票を集めました。拒否権を持つ常任理事国からも不支持票は出ませんでした。
アウンサンスーチーさん
ミャンマー政府の事実上のトップの国家顧問で外務大臣。25年間にわたり国の民主化運動を率いてきました。日本を11月1~5日、訪問しました。スーチーさんが率いる新しい政権が3月に発足してから、日本を訪れるのは初めてです。
安倍晋三首相は2日、スーチーさんと会談し、道路や電力の整備などに、国や民間であわせて5年間で8千億円規模の支援をすると表明しました。ミャンマーは近年、めざましい発展をとげています。経済的に支援することで日本企業の進出が相次ぐミャンマーの市場を安定化させるねらいがあります。
豊洲市場
東京都中央区の築地市場が移転する予定の江東区にある新しい市場。建物の下に土壌汚染対策の盛り土がなかったことがわかり、都はいつ、だれが盛り土をしないことを決めたのかを調べていました。
都の小池百合子知事は11月1日、当時の中央卸売市場長の中西充副知事ら8人が、都の整備の考え方に反して独りよがりに盛り土をしなかった責任者と認定する報告書を発表しました。築地市場からの移転については、施設の安全性を調べる専門家会議の判断などをもとに決めます。

 

 ■鳥取で震度6弱の地震
鳥取県中部で震度6弱の地震がありました。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.6、中国地方を中心に広い範囲でゆれが確認されました。

地球の表面は厚さ数十~100キロメートルの板状の岩石でできた「プレート」でおおわれています。プレートはマントルの動きに合わせて少しずつ動いています。

日本列島の周りには四つのプレートがあると考えられています。海洋プレート(フィリピン海プレート、太平洋プレート)は日本列島の下にしずみこみ、その動きに引きずられて大陸プレート(北米プレート、ユーラシアプレート)もしずみこんで、だんだんと「ゆがみ」が生じます。ゆがみが限界になると大陸プレートの先端がはね上がり、地震がおきます。

プレートの動きによって日本列島に力がくわわり、地下の岩石がこわれるときなどにずれ(断層)が生じて地震を引きおこすこともあります。比較的浅いところで大きな地震がおこると、地表に断層があらわれることも。こうした断層はその後も地震を引きおこす可能性があり、「活断層」とよばれます。

【朝日小学生新聞2016年10月10日~11月7日掲載】