ニュースのことば 9月のまとめ

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北朝鮮の核実験
北朝鮮は2006年、09年、13年、今年1月に、核爆弾を爆発させる実験をしています。国際社会に向け、北朝鮮が強い軍事力を持っていると知らせ、攻撃されないことや経済的な支援を引きだすことをねらってきました。北朝鮮の国内向けに、指導者の金正恩朝鮮労働党委員長の権力の強さも示そうとしています。
国連安全保障理事会は北朝鮮をこらしめるため、兵器を買えないようにしたり、お金を得にくくしたりしてきました。1月の核実験後、各国による制裁も強まっていました。
土地区画整理事業
まちづくりのために、土地の権利を持っている人から少しずつ土地を提供してもらい、道路を広げたり公園をつくったりする事業。阪神大震災や戦災復興でも活用されてきました。
2011年3月11日の東日本大震災から5年半が過ぎました。復興庁によると、土地区画整理事業による、元の場所での住宅用の土地づくりは、岩手、宮城、福島3県(6月時点)でいまの計画の18%(1836戸)しか終わっていません。復興の遅れが、被災地の人口の減少に影響しています。
国連総会
国際連合(国連)の主要機関の一つで、すべての加盟国によって構成されます。国連憲章の範囲内にあるすべての問題について話し合い、加盟国や安全保障理事会に解決を勧告できます。定期総会は毎年9月半ばに始まり、12月半ばまで続きます。
13日から総会が始まった国連の本部があるアメリカ(米国)・ニューヨークで17日、少なくとも29人がけがをする爆発事件が起きました。米国のオバマ大統領や安倍晋三首相ら各国の首脳が総会に出席することもあり、緊張が高まりました。
基準地価
土地を売り買いするときの目安として、国土交通省が毎年9月に公表する値。公示地価、路線価とともに全国各地の土地の価格の動きを表す指標(目印になるもの)とされます。
国交省は20日、7月1日時点の基準地価を公表しました。商業地、住宅地ともに最近は値下がりが続いていましたが、商業地の全国平均は9年ぶりに下げ止まりました。東京・名古屋・大阪の3大都市圏に加え、札幌・仙台・広島・福岡の地方主要4市でも再開発がさらに進んだことが大きな理由です。
金融緩和
景気を良くするための政策で、市場に出回るお金の量を増やし、お金を借りやすくしたりすることです。日本銀行の黒田東彦総裁が2013年4月から始めました。
日銀は21日、金融緩和の枠組みを修正しました。「物価上昇率2%」を目標に、これまでは市場に流すお金の「量」を重視していましたが、うまくいきませんでした。長期金利が急低下して、銀行などの収益が悪くなるといった問題も出てきたため、「金利」を操作する政策に軸足を移します。
Bリーグ
日本のバスケットボール男子のナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)とbjリーグが統一してできたバスケットボールの新しいリーグ。ホームアリーナの規模などを基準に、45チームがB1~B3の3部にふり分けられ、戦績に応じて昇格・降格します。
Bリーグが22日開幕しました。国際バスケットボール連盟は、国内リーグが二つあることを問題視して日本代表の国際試合を禁止していましたが、統一を受けて解除しています。
所信表明演説
20161025b_02首相や都道府県知事などが、めざす政治や課題などについてのべる演説。臨時国会が始まった26日、安倍晋三首相が行い、東京都の小池百合子知事も28日、就任後初めての都議会にのぞみ、所信表明演説をしました=写真。課題となっている豊洲市場(江東区)をめぐる問題や、2020年東京オリンピックの運営費の増加問題などを盛りこみました。

横綱
20161025b_03大相撲の力士のなかで一番上の位。成績が悪くても番付は落ちません。昇進の条件は厳しく、大関が2場所連続で優勝するか、それに近い成績をおさめることとされています。
大相撲秋場所は25日、前日に初優勝を決めた大関・豪栄道=写真=がこの日も勝ち、全勝優勝を達成。11月の九州場所は、18年ぶりの日本出身横綱が生まれるか注目されそうです。

 

 ■台風が相ついで上陸
8~9月にかけて台風による被害が相つぎました。台風10号は観測史上初めて東北地方の太平洋側に上陸。岩手県岩泉町では高齢者用の施設に土砂が流れこみ、入所者が亡くなりました。台風16号も鹿児島県に上陸後、北東に進んで和歌山県に再上陸し、各地に大雨をもたらしました。

入試でのポイントが風向きです。台風を上空からみると、地上の近くでは反時計回りに風が吹きこみます(北半球の場合)。台風の進路に対して右側は、台風そのものによる風と台風を移動させる風が同じ向きに吹くことから風の勢いが強まります。一方、進路に対して左側は台風そのものによる風が逆の向きになり、勢いがやや弱くなります。

進路もチェック。台風は日本の南に広がる太平洋高気圧(小笠原気団)の縁に沿うようにして北上する傾向があります。日本の近くまで来ると、西から東に吹いている強い風(偏西風)に乗って、進路も北東寄りにかわります。

気象に関連して「フェーン現象」も確認します。空気のかたまりが山に沿って上昇したり、下降したりすることで温度がどう変化するか、計算する問題がよく出ます。

【朝日小学生新聞2016年9月19日~10月3日掲載】