2017年度合格へのこの一問 資料問題編⑤

資料問題編⑤ メディアを利用する人の年代と目的

執筆・早稲田進学会(大島茂)

さまざまなメディアの利用状況について資料を分析してみよう。

さくらさんたちは、メディアの利用について発表するために話し合っています。[話し合いの前半]、[話し合いの後半]、資料1・2、[発表で使う表]を見て、あとの問いに答えなさい。

[話し合いの前半]
さくら:わたしたちは、テレビや新聞、インターネットなどいろいろなメディアを利用しているね。

たけし:そういえば、姉は、インターネットをよく利用していて、祖父は、新聞をよく読んでいるよ。

さくら:年れいによってちがいがあるのかもしれないね。

こうじ:こんな資料があるよ。資料1を見ると、予想したとおりちがいがあるのがわかるよ。テレビの利用者率は、年代によって大きなちがいはないけれど、インターネットや新聞の利用者率は、年代によってずいぶんちがいがあるね。

しおり:そうだね。インターネットの利用者率は、20才代がいちばん高く、年れいが上がるにつれて低くなっているよ。けれど、新聞の利用者率は、〔 あ 〕ね。

たけし:また、資料1を年代ごとにくわしく見てみると、20才代では、インターネットの利用者率は新聞の利用者率の約8倍になっているよ。でも、60才代では、インターネットの利用者率は新聞の利用者率の約〔 い 〕倍だね。

こうじ:ところで、さっきしおりさんが、インターネットの利用者率は20才代がいちばん高いと言っていたね。そうすると、インターネットを利用している人数は、各年代の中で20才代がいちばん多いということになるのかな。

しおり:わたしは、インターネットを利用している人数は、20才代がいちばん多いとはいえないと思うよ。なぜなら、〔 う 〕

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 問題1  しおりさんは、〔 あ 〕で、新聞の利用者率について発言しました。___部と同じような書き方で書きなさい。

 問題2  〔 い 〕にあてはまる数を、小数第1位までの概数にして書きなさい。

 問題3  しおりさんは、〔 う 〕で、20才代がいちばん多いとはいえない理由を、「インターネットを利用しているおよその人数」を比べて説明しました。あなたがしおりさんならどのように説明しますか、書きなさい。

[話し合いの後半]
さくら:次に、テレビや新聞、インターネットの特ちょうを話し合ってみようよ。

こうじ:インターネットは、必要な情報をすばやく検さくできて便利だね。それに、情報の受信や発信ができるのもいいね。

たけし:祖父は、新聞を毎朝、時間をかけてじっくり読んでいるよ。何度でも読み返すことができることや、記事を保存できることが便利だと言っていたよ。

こうじ:テレビは、情報を映像と音声でわかりやすく伝えているね。それに、特集番組などを録画して見ることもできるよ。

しおり:それぞれのメディアに特ちょうがあるね。利用する人たちは、その特ちょうを生かしているのかもしれないね。

こうじ:きっとそうだよ。資料2を見てよ。目的によって、利用するメディアには、ある程度のちがいがみられるね。

さくら:それでは、今まで話し合ったことや資料2をもとに、テレビや新聞、インターネットの利用について、表にまとめて発表しようよ。

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 問題4  [話し合いの後半]をもとにして、[発表で使う表]の〔 え 〕・〔 お 〕に入る言葉を書きなさい。

 問題5  [発表で使う表]の〔 か 〕~〔 く 〕には、資料2のA・B・Cの目的が入ります。〔 か 〕~〔 く 〕A・B・Cのいずれかを書きなさい。

 問題6  さくらさんは、ノーベル賞のニュースを見て興味をもちました。そこで、「日本のノーベル賞の受賞者」に関してテーマを決め、休日に調べて、調べたことを朝の会の3分間スピーチで発表することにしました。あなたがさくらさんなら、「日本のノーベル賞の受賞」に関して、どのようなテーマで、どのメディアを使って調べますか。[話し合いの後半]資料2[発表で使う表]をもとにして、調べるために使うメディアをテレビ、新聞、インターネットの中から1つ選び、そのメディアを選んだ理由も書きなさい。

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解説・解答を見ないで、まず自分で分析してみよう!

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 問題1  「___部と同じような書き方で」とありますので、「20才代が~、年れいが上がるにつれて~」という書き方で。

 問題2  インターネットの利用者率は、新聞利用者率よりも低いので、小数倍となります。計算は、小数第2位を四捨五入して、第1位までの概数とします。

 問題3  例えば40才代に着目し、それと20才代の2つのおよその人数を算出して比べることで明らかになります。%はあくまで割合であり、実数を表すものではありませんので、2つのことがらを比較する場合、%の高低がそのまま実数の大小に結びつくものでないことに注意。

 問題4  後半の4人の話し合いの内容を正確に読み取ろう。

 問題5  資料2で、A、B、Cの目的のために、どのメディアが最も利用されているかをグラフ上で読み取ります。

 問題6  テレビ、新聞、インターネットのそれぞれが持つ特徴をしっかりとらえ、自分のテーマを調べるにあたっては、どのメディアの特徴を利用するのが一番効果的なのかを考えてみよう。例えば、新聞であれば、受賞当時の社会情勢、人々の喜び、さらに社説などから受賞の持つ意味合いなどを詳しく知ることができます。


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 問題1  20才代がいちばん低く、年れいが上がるにつれて高くなっている。

 問題2  0.7

 問題3  [例]20才代と40才代のインターネットを利用しているおよその人数を比べると、20才代は約1200万人、40才代は約1500万人になるので、20才代がいちばん多いとはいえないからです。

 問題4  え…記事を保存できる お…必要な情報をすばやく検さくできる。

 問題5  か…A き…C く…B

 問題6  (テーマ)[例]過去の日本のノーベル賞受賞者の業績
(選んだメディア)[例]インターネット (選んだ理由)[例]インターネットは、必要な情報をすばやく検さくできるので、過去のノーベル受賞者の業績を調べるのに便利だからです。

【朝日小学生新聞2016年8月24日(水)掲載】