2018年度の受験動向 入試の新設や共学化に注目

2018年度の中学入試にむけて、各校が募集要項を発表しています。新たな入試を設けたり、募集人員や科目を変更したり。共学校になる学校もあります。こうした動きをとらえることが「合格」には欠かせません。首都圏と関西地区の私立中学について、おもな動きを紹介します。(編集委員・大島淳一)

首都圏:昭和学院秀英が午後入試

来春の入試で注目を集めそうな学校の一つが千葉・昭和学院秀英中です。17年度は16年12月に同校を第1志望とする受験生を対象にした入試を実施(35人を募集)。1月22日に105人、2月4日に約20人を募集する入試(一般入試)を国語・算数・理科・社会の4科目でおこないました。

18年度は千葉県にある中学の一般入試が「解禁」となる1月20日に20人を募集する入試を新設し、午後に実施。科目は国語と算数です。それぞれの入試回の募集定員なども見直し、12月の入試は募集定員が25人になり、1月22日の一般入試は100人。17年度に2月4日におこなわれた入試は2月2日になり、募集定員も約15人になります。

1月20日は例年、千葉・市川中が午前から入試を実施しています。その会場(幕張メッセ)が昭和学院秀英中に近いことから「午前に市川、午後から秀英」という併願を考える受験生が数多くあらわれるのではないかとみられています。

東京・巣鴨中も来春から2月4日に「Ⅲ期」(募集定員40人)を新設します。2月1日に実施する「Ⅰ期」(100人)、2月2日の「Ⅱ期」(100人)とあわせて240人を募集。3回の入試は、4科目の成績で合否が決まります。

首都圏の入試で2月4日は「後半戦」にあたり、難易度が高くなる可能性があります。巣鴨中を第1志望校としてめざす受験生はもちろん、併願校として受ける場合も注意が必要です。

埼玉・開智中でも入試を新設。1月11日に実施する「先端特待」です。募集定員は40人。合格者は全員、特待生になります。4科目による入試で、思考力や記述力などを問う出題が多くもりこまれるそうです。

八雲など共学化

共学になる学校もあります。その一つが東京・八雲学園中。英語を中心にしたグローバル教育に定評がある女子校です。これからの社会では男女が認め合い、力を合わせてはたらくことが欠かせない。将来のリーダーを育てるには若い世代の男女が理解することが求められる――。こうした考えから共学化します。

神奈川・青山学院横浜英和中も男子の募集を始めます。青山学院大学への進学を希望する場合、16年度以降に入学した生徒は大学が定める基準を満たせば全員が推薦。高校での成績や学力試験の結果、人物の評価などが要件です。

盲点はプリンターです。送信後の書類を印刷する場合が多いので、インク切れなどに注意しましょう。いざというときはコンビニでプリントできるサービスもあります。ネットであれ紙であれ、提出した願書のひかえ(コピーやプリントアウト)はとっておきます。

関西:四天王寺は3・4教科選択制

関西の学校では大阪・四天王寺中が「3教科・4教科」の選択制入試をとり入れます。「英数Ⅰ・Ⅱ」「医志」の各コースが対象です。3教科の場合、国語(120点)・算数(120点)・理科(80点)の合計点を1・25倍します。4教科の場合、①合計点、②国語(120点)・算数(120点)・理科(80点)の合計点を1・25倍し、①と②で高いほうの得点が対象。このように400点満点にして判定します。

京都・京都女子中はA入試を変更。難関の国公立大学などをめざすⅢ類、国公立大学や難関私立大学などをめざすⅡ類で、4教科型か3教科型を選びます。

3教科はⅢ類、Ⅱ類ともに国語・算数・理科の300点満点を3分の4倍した400点満点で選考。4教科の場合、Ⅲ類は①合計点(各100点)、②国語・算数・理科の300点満点を3分の4倍して400点満点に換算し、①と②で高いほうの得点で選考します。Ⅱ類は3種類の結果の出し方をとり入れます。

兵庫・滝川中は思考力や表現力を重視する「適性検査型入試」を1月13日の午後に実施。「医進グローバルコース(募集定員5人)」「医進コース(5人)」「理進コース(若干名)」について「言語表現」「数理探究」の2種類の適性検査で合否を決めます。

【朝日小学生新聞2017年11月5日 掲載】