志望校選びの判断材料 学校説明会に出かけよう

中学受験では、勉強だけでなく志望校選びも進めていく必要があります。校内の雰囲気も感じられる「学校説明会」はその判断材料の一つ。「市進学院」小学部指導室長の中村哲哉さんに、学校説明会の活用法や志望校選びのタイミングについて聞きました。4、5年生のうちから学校を見ておくといいそうです。(寺村貴彰)

実際に見て家族で話し合う

学校説明会は、それぞれの中学校が受験生や保護者らに向けて、「私たちの学校はこんな学校です」と紹介する目的で開きます。校長先生や教頭先生が学校の特徴を説明するほか、校内を見学する時間なども設けています。その学校が自分に合っているかどうかを判断する、一つの目安になります。

開催時期と目的は、次の二つにわかれます。春の説明会は学校の紹介に重きがおかれ、秋以降は入試を意識した説明が加わります。これらの時期に多く行われますが、7月中に実施する学校もあります。来春の入試問題のヒントが発表されることもあるため、保護者だけでなく受験生も足を運んだほうがよいでしょう。説明会の開催情報は、塾が配る資料や学校のウェブサイトなどで確認できます。

6年生になると塾の授業時間が増えるので、できれば4、5年生のうちに参加しておくとよいでしょう。早い人では3年生から行き始め、20校以上見てまわる家庭もあります。
説明会を上手に活用するには、先生から校風や求める生徒像、大学進学実績などを聞いたうえで、実際に学校を見学することです。ほとんどの学校で、校内見学や模擬授業をセットにしています。「どんな先輩が通っているか」「授業はおもしろいか」「目当ての部活は盛んか」など、学校生活が楽しめそうかどうかを判断します。

男子は実験や部活に夢中になりがちですが、女子は制服のかわいさや校舎のきれいさなどに引きつけられがちです。参加したあとで、学校の印象や感想などを家族で話し合いましょう。
説明会では、学校のことが書かれたパンフレットや資料が配られます。願書を書くときに参考になるので、捨てずに必ず取っておいてください。

決定に「早すぎてダメ」はない

説明会で興味を持ったら、模擬試験などの成績もふまえて志望校をしぼります。一般的に6年生になるまでに決めていることがほとんどですが、6年生になって成績が下がり、志望校をかえる必要が出てくることもあります。変更は受験生のモチベーションが下がり、受験に影響が出ることもあります。必ず家族で相談し納得したうえで決めるようにしてください。

入試が近づいて実際の受験校を決める段階で、「行きたい学校」にチャレンジする場合には、「合格可能性が高い学校」も必ず受験校の中に入れてください。「落ちるかも」という精神的な負担を減らすことも大切なのです。

近年、学校のウェブサイトや資料の内容はどんどん充実してきていますが、実際に学校に足を運んでみると、モチベーションも上がります。また、一度下見をしておくことで、受験本番での緊張も和らぐでしょう。志望校選びは「早すぎてダメ」ということはありません。自分に合った学校を、早めに見つけておきましょう。

【朝日小学生新聞2017年7月2日 掲載】