中学受験 先輩読者のアドバイス 夏休みまでにすべきことは?

中学入試をひかえる6年生にとって、夏休みは大事な時期です。夏期講習に通うなど、長時間かけてすべての分野をおさらいすることになります。その前の6月にはどんなことをしておくといいか、朝日小学生新聞の元読者の中学1年生2人にアドバイスしてもらいました。朝小の活用法も教えます。(岩本尚子)

朝小で時事問題や自由研究

加藤遼太朗さん(愛知・名古屋中)は6年生の6月から「夜よりも、朝のほうが集中できる」と、朝6時に起きて勉強することにしました。「今日は10問」などと問題数を決めて計算練習をするほか、朝小を蛍光ペンで線を引きながら読んでいました。入試直前には、時事問題対策の本も参考にしましたが、「これは入試に出そうだな」と考えながら朝小を読んでいたので、時事問題の内容には慣れていたといいます。

朝日新聞のコラム「天声人語」も毎朝、辞書を引きながら読み、50字で要約して50字で感想を書いていました。
折笠優月さん(東京都立武蔵高校附属中)は、朝小の「よみとき天声人語」(毎週土曜日掲載)に何度も投稿しました。「掲載されたときは、はげみになりました」とふり返ります。

毎日、すみずみまで読み、夏休みの自由研究は4年生から6年生まで、朝小のスクラップでした。気になった記事を切り取ってスクラップ帳に貼り、100字で要約して、感想も書きました。3年続けたので「前よりも短い時間でできるようになった」と感じることができました。「継続が大事です」

基礎固めをしっかり、体験も

加藤さんは私立中、折笠さんは公立中高一貫校をめざしていましたが、6月は2人とも、基礎を固める時期でした。
加藤さんは国語に苦手意識があり、塾のテキストや問題集を使って読解問題を多くこなしました。算数は発展問題よりも、「みんなが解けるものは解けるように」と基礎的な問題を確実にしていき、理科は水溶液や「てこ」など、計算練習が必要なものから固めました。

「夏が終わるころには苦手な単元を克服しておきたい。そのために、6月からやらなければいけないと思います」
折笠さんは「書いて覚える」タイプでした。塾の授業が終わったら、自習室で復習ノートにまとめ直しました。「できるだけその日に、習ったことを忘れないうちに復習していました。塾ではみんなも勉強しているので、集中できました」

公立中高一貫校では実験や観察を題材にした問題もよく出題されます。折笠さんは6年生に、夏ごろまでに科学館に行くことをすすめます。「体験して学ぶことが大事だと思います。リフレッシュにもなりますよ」
私立中をめざす人は、受ける学校を秋ごろに決めることになります。加藤さんは6年生に「いまは第1志望校に実力が届いていなくても、あきらめずに向かっていってください。目標を下げるよりも、きっと得られるものがあります」とエールをおくります。

【朝日小学生新聞2017年6月4日 掲載】