まずは志望校選び 合同相談会をうまく利用

中学入試に向けて、志望校選びの手始めに利用したいのが「合同相談会」です。一つの会場にたくさんの学校がブースを設け、先生たちが受験生や家族の質問に答えます。首都圏模試センターの教務情報部長、北一成さんに利用のポイントを聞きました。(岩本尚子)

行く前に家族で話し合い

 合同相談会は春から夏にかけて多く開かれます。都道府県の私立中学高校協会(連合会)が主催するものや、塾などの教育関連団体が主催するもの、男子校や女子校など共通点のある学校が集まって開催するものなど、さまざまです。難関中学の校長先生が講演をしたり、専門家から中学受験の最新情報を聞けたりするものもあります。

 規模も、1万人以上の親子が訪れるものから数百人ほどのこじんまりしたものまであります。近年は高学年だけでなく、低学年の来場者も増えているといいます。北さんは「規模にはあまりとらわれず、参加しやすいタイミングで、早めに行ってみて」とすすめます。

 行く前には簡単に、「どんな学校がいいのか」を家族で話し合っておくといいそうです。共学校か男子校・女子校か、大学付属校か、進学校か、自由な校風と折り目正しい雰囲気ではどちらがいいか、といったところです。

 第1志望校が決まっていて、その学校の先生に聞きたいことがある人もいるでしょう。でも、人気校のブースには長い列ができます。並び続けて時間をとられるよりも、第2志望、第3志望など、ほかの学校のブースをまわって話を聞き比べたり、資料をもらって読み比べたりすると、ちがいが見えて、参考になります。

 ブースではそれぞれの学校がポスターなどを展示して、最近の試みや成果などを伝えています。通りがかって気になった学校にも立ち寄ってみましょう。

多様化する入試のあり方

 2020年度からの大学入試改革がせまり、私立中高一貫校の中にも、新しい教育のあり方を打ち出しているところがあります。発表や話し合いなどを重視する「アクティブ・ラーニング」や英語の4技能評価(聞く、話す、読む、書く)などを早くからとり入れ、ここ1、2年で人気や偏差値が上がった学校もあります。

 また、入試教科も従来とは異なり、公立中高一貫校と併願しやすい適性検査型入試や思考力を問うタイプの入試、英語や習いごとを評価する入試など、多様化しています。

 みなさんのお兄さんやお姉さんが中学受験をしたころとは、変化している学校がたくさんあります。「合同相談会に足を運んで初めて、『いいな』と思う学校に出あえるかもしれません」(北さん)
 気になる学校が見つかったら、行事や学校説明会などの日程をウェブサイトで調べて訪れてみましょう。志望校が見えてくると、勉強にも熱が入ります。

【朝日小学生新聞2017年4月16日 掲載】