合格した先輩たちはこう過ごした 冬休みにやるべきこととは

受験生にとって冬休みは、まとまった時間がとれる追いこみの時期です。どんな勉強をしたのか、何を心がけて生活したのか、あせることはなかったのか。今年、中学受験を経験した先輩に教えてもらいました。(寺村貴彰)

復習に「すき間時間」利用
生活リズム保ちゆとりを

道下里菜さん(東京・桜蔭中1年)

冬休みは最後の追いこみとして、基礎的な知識を頭につめこみました。知識に「ぬけ」のある分野をなくし、得点をのばすためです。理科は天体、社会は歴史の年号を総復習。塾のテキストや年号がまとめられた本を利用しました。ほとんど毎日、冬期講習があったので、塾の行き帰りの電車の時間など「すき間」の時間をうまく使いました。

苦手だった算数は、過去問(過去の入試問題)に力を入れました。1冊をくり返し解き、あまりにも難しい問題はあえて「捨てる」ことも考えました。得意の国語には、ほとんど時間をかけませんでした。

本番が近づいてきても、ほとんど緊張しませんでした。姉が中学受験で合格した姿を見ていたので、どこか「根拠のない自信」があったようです。今思えば、そんな気持ちのゆとりがよかったのかもしれません。

冬休み中も、それまで通りの生活のリズムを保ちました。午前0時過ぎにねて、午前7時ごろに起きる。塾から帰ったら、くつろぎながら朝小を読むことを続けました。

これから本番をむかえるみなさん。ぜひ受かった後の楽しいことを考えて、生活してみてください。「遊園地に行きたいな~」という思いが、モチベーション(やる気)になります。

「いるもの」だけ徹底的に
朝小で時事問題の確認も

田中俊乃介さん(東京・麻布中1年)

11月までは別の学校が第1志望でしたが、成績がのびずに変更しました。急いで過去問を解き始め、冬休み前には傾向をつかみ終えました。
冬休み中は、基礎的な勉強にめどがついていたので、あせらずゆったり勉強しました。受験前の自分にとって「いるもの」と「いらないもの」に問題をわけ、塾の復習よりも「いるもの」だけをひたすら解きました。

算数は柔軟な発想が必要な応用問題に集中しました。たくさん問題を解くしか方法がなかったので、塾のテキストやプリントから、おもしろそうな問題を探しました。社会は時事問題。これには朝小が役立ちました。朝起きて10分ほど、1面の「ニュースあれこれ」を中心に確認しました。

ふだんから半そでに長ズボンという格好が多かったので、寒さは平気。うがいや手洗いなどのほかは、かぜやインフルエンザの対策はしませんでした。冬期講習中は正午過ぎくらいに塾に行き、帰ってくるのは午後9時ごろ。毎晩11時にねて、朝7時には起きる。この生活リズムを本番まで守りました。

勉強には、ふだんから余裕を持ってのぞむことが大事だと思います。あせって勉強しても、記憶しにくく、効率が悪いと感じます。まだ本番まで時間があります。あわてずに、最後までしっかり基礎を固めてください。

【朝日小学生新聞2016年12月18日 掲載】