模試の活用法 今の実力を測り、試験に慣れる

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秋になると、受験生は模擬試験(模試)を受ける回数が増えます。自分の実力を知ったり、結果をもとに志望校を決めたり、本番のシミュレーション(予行演習)に使ったり……。今年、第1志望校に合格した先輩に、効果的な活用法を聞きました。(寺村貴彰)

解き直しで苦手分野をつぶす

西水流葵さん(東京・渋谷教育学園渋谷中1年)

6年の9月からの模試は、塾のクラス分けが月1回と、志望校別が2か月に1回ありました。模試のために特別な勉強はせず、そのときの実力をきちんと知ることを心がけました。

模試を受けるのは、自分の苦手な分野をつぶすためです。結果が返ってきたら、まちがえた問題をもう一度解き直し、同じミスをしないようにしました。問題集で似た問題を確認したり、塾の先生から苦手分野をまとめたプリントをもらって取り組んだりして、自信をつけました。

9月の時点で、第1志望校は合格圏内の成績でした。学校説明会や文化祭で生徒たちの明るい表情を見て志望の度合いが高かったので、油断しないよう気を引きしめました。

苦手な算数では、解答するペースを事前に決めておき、模試で練習しました。試験時間のうち、最後の10分間を見直しの時間に。問題を一通り終え、落ち着いた状態で見直すことで、ミスをへらすことができます。

志望校の問題の傾向を知るには、やはり過去問(実際の入試問題)が有効です。私は夏から始め、毎週のように解きました。すでに志望校が決まっている人は、できるだけ早めに対策をとり、それを模試で生かすことをおすすめします。

実際の会場で本番の予行演習

吉川晏矢くん(東京・駒場東邦中1年)

20161018b_02志望校を決めたのは6年の11月です。別の中学とまよい、9月からそれぞれの志望校別模試を受けました。成績を見て第1志望校を決めた後は、受ける模試も1校にしぼりました。

模試の良いところは、自分の弱点を知ることができるうえに、精神面の落ち着きをもたらしてくれるところです。模試の成績がどんなに良くても、本番の日に学校の門をくぐると、緊張して力が出せないかもしれません。そうならないため、ぼくは実際の試験会場で受けられる模試を、複数回受けました。

また、志望校別の模試は、その学校が出題しそうな問題なので、本番で有利になることも。直前に受けた模試で、本番の算数の問題に解き方が近いものがありました。一つでも類題があると心に余裕が生まれ、全体に良い影響が出ます。

模試を受けるときは、ある程度解答のペースなどを決めておきましょう。例えば、国語であれば「知識問題↓記述問題」、算数は「問題全体をざっと見て、簡単そうな問題から手をつける」などです。

本番では、どれだけ落ちついて解けるかがカギになります。「国語の漢字を絶対にとる」「計算ミスはしない」など、自分に言い聞かせるのも一つの手だと思います。

【朝日小学生新聞2016年9月4日 掲載】