志望校の決め方 成績や偏差値だけで選ばない

受験生にとって「(勝敗を決める)天王山」といわれる夏休み。勉強だけではなく、志望校選びも進める必要があります。今年、中学に入学した先輩は、どんな理由でいつ学校を選んだのでしょうか。先輩たちは、「成績だけで選ばないことが大切」といいます。(寺村貴彰)

「行きたい」からがんばれた

月太陽くん(東京・東京学芸大学附属世田谷中1年)

自分が「行きたい学校」と親が「行かせたい学校」が異なり、志望校が決まったのは6年生の10月でした。ぼくは運動が大好きで、中学でも思い切りスポーツができるよう、校庭の広い学校を希望していました。一方、両親はこれからの社会の広がりを考え、国が指定した英語に力を入れる「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」につながる学校を希望していました。

志望校は、塾に行き始めた4年生から調べました。インターネットで「校庭が広い学校」で検索すると、栄光学園中(神奈川)や学大世田谷中、サレジオ学院中(神奈川)の名前があがっていました。グーグルマップを使って広さを確かめたり、学校説明会に行って自分の目でチェックしたり。学大世田谷中に通う姉に、学校の様子を聞くなどして、志望の度合いを高めていきました。

4、5年生の成績は、塾で真ん中くらい。志望校が定まらないことから、力を出し切れない思いがありました。6年生の4月ごろに成績が上がったものの、そこから夏休み中は伸びなやみました。塾の志望校テストでは、両親が選んだ学校の成績はふるいませんでした。

10月に両親と話し合い、ぼくの気持ちを尊重して「校庭の広い学校」を目指すことに決めました。それからは成績が持ち直しました。

これから志望校を決める人は、「自分に近い」学校を選んでください。やりたいことや成績、家との距離などから考え、早めに決めておくとよいと思います。

入学後の生活をイメージ

重松佑佳さん(福岡・久留米大学附設中1年)

20160831_02第1志望校を決めたのは5年生の春です。塾が受験ムードに変わるなか、インターネットで附設中について調べたり、塾の卒業生の話を聞いたりして、あこがれをいだき始めました。

5年生の夏休み前に学校説明会に行き、授業の様子を映像で見て、楽しそうな表情が印象に残りました。6年生のときにも説明会に参加し、その気持ちは変わりませんでした。

5年生まではピアノのレッスンにはげみ、あまり勉強をしてきませんでした。附設中は県内でトップクラス。6年生からは本格的に勉強し始めました。

夏休みは一日6時間ほど勉強。午前6時に起きて、塾の復習を始めます。朝は頭がすっきりして気合が入りました。勉強の合間にピアノを練習して気分転換。午後は塾へ通いました。夏休みが終わったときに少し成績が下がりましたが、それでも志望校は変えませんでした。

模擬試験の成績によっては落ちこむこともあると思いますが、志望校は、自分の成績や偏差値だけで選ばない方がいいです。入学後3年、6年の間、自分が興味を持ったことを続けられる学校を選ぶことが大切だと思います。

夏休みに入ったからといって、寝る時間をけずってまで勉強しないでください。体をこわしてしまっては意味がありません。自分のペースをしっかりと守って勉強に取り組んでください。

【朝日小学生新聞2016年7月17日(日)掲載】