苦手対策 あせらず確実に基礎固め

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20160529_03だれにでも勉強で苦手な分野はあるものです。中学入試に向けて、受験生は苦手分野をどのように克服したらよいのでしょうか。人によっては自分は何が苦手か、正しく気づいていない場合もあります。栄光ゼミナール入試サポート部の竹本稔さんに、ポイントを聞きました。(今井尚)

夏休みまでに弱点を知る

20160529_02この先、7月になると夏休みに入る前までに、さまざまな塾内模試、公開模試が行われます。一般的にこの時期の模試は範囲が広く、総合的な理解度を測るものが多いです(申しこみは6月ごろから始まるので要注意)。こうした模試を利用すれば、不得意分野を客観的に見つけることができます。

普段から単元ごとの試験などで、理解度を確かめている人もいると思います。すでに理解したと思っている分野や得意だと思っている分野でも、時間がたって調べてみると、点がとれないものがあることに気づくでしょう。まずは自分はどんな分野が苦手なのか、夏休みに入る前までに整理しておいてください。

それまでは、苦手克服のための特別な対策は始めなくてもよいと思います。多くの塾では6年生の7月までは新しい単元の学習が続くので、まずは目先の学習に集中することです。

塾では夏期講習以降、学ぶ内容がすべて復習になります。それまでに、自分が苦手とする分野があらかじめわかっていれば、授業の受け方もちがってきます。

正答率高い問題をしっかり

次に、いくら苦手といっても100%忘れていることはありません。どの程度理解できないのかを見極めることも大切です。応用問題ができないのか、基本から理解できていないのかでは、大きくちがいます。

入試は100点をとらなければならないものではありません。必ずできなければならない問題と、できなくてもかまわない問題があります。模試などで受験生の正答率が7割以上なのにまちがえた問題があれば、そこだけでもきっちり対策をとりましょう。

苦手を克服するためには、基礎固めが大切です。基礎問題は入試では、せいぜい3割ぐらいしかありません。でも成績が伸び悩む子は、基礎ができていないケースが圧倒的に多いのです。基礎を確実にするには、家の人とも協力して行動を始めるのがポイントです。

苦手分野で悩んでいる人、何か努力をしていますか。意外と何もしていない子がいます。
苦手克服の方法は人によってさまざまですが、トイレに漢字表をはったり、頭がすっきりしている朝の時間に基本的な計算問題に取り組んだりする子もいます。家の人とも相談して、自分の性格や生活リズムに合わせた対策を進めましょう。

応用問題はみんなもまちがえますし、その対策は塾でもできます。ありがちなのは、基本ができていないにもかかわらず、塾で取り組むような難しい内容ができないからといって、家でも応用問題ばかりに取り組んでしまうことです。そうすると、いつまでも理解できず、どんどん苦手意識が高まってしまいます。
野球でホームランを打つ練習ばかりしていてもうまくならないのと同じで、あせらず確実に基礎を固めることが大切なのです。

【朝日小学生新聞2016年5月29日(日) 掲載】