ちょうどよく緊張しよう

しみず・あきひろ
東京大学教育学部、同大学院で学ぶ。勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を東京・京都・大阪で運営。勉強法についての著書多数

ちょうどよく緊張しよう

勉強やスポーツで「本番になると力を出し切れない」と悩んでいる人はいませんか。もしかすると「ちょうどよい緊張」ができていないのかもしれません。

スポーツの心理学では、一番力を出し切れる状態を「ゾーン」といいますが、「ちょうどよい緊張」がないとゾーンに入ることができないといわれています。リラックスすればするほど、力を出し切れそうな感じがしますが、リラックスしすぎると逆効果なのです。

緊張しすぎている人は、おなかで息を吸って、はいてをくり返してリラックス。緊張が足りていない人は、大きな声を出したり、体の一部をたたいたりして緊張感を高めましょう。気分が上がる音楽を聞いて、気持ちを高めるのもいいそうです。

ふだんの勉強で、ついダラダラしてしまう人は、緊張感を高めてみましょう。いつもより、テキパキ勉強できるかもしれませんよ。

【朝日小学生新聞2023年1月13日 掲載】