炊きたてご飯は子に任せ

福岡佳子さん(兵庫・灘中に進学予定の佑哉さんのお母さん)

私は長男の受験のときは、仕事をしておらず、弁当作りや送迎で全面的に支えることができました。でも、佑哉のときは仕事があり、塾に行く時間には帰れませんでした。弁当のご飯が冷たくてはいやだろうと思い、学校から帰ったときに炊きあがるよう炊飯器のタイマーをセット。私がおかずを詰めておいた弁当箱に本人が炊きたてのご飯を入れました。塾に配達される業者の弁当を注文することもありましたが、どちらにするかは献立表をもとに自分で決めるようにしました。

「受けたい」重んじ初志貫徹

佑哉は、何事も言われてやるのではなく、自分で決めてやりたいタイプです。塾のことや勉強の進み具合などもほとんど話してくれないので困っていましたが、塾の先生に相談すると「その年ごろの男の子はそんなもんですよ」と言われ、ほっとしました。うるさがられても「寝て、食べて、学校に行ってね。からだがいちばん大事よ」と伝えました。家にいるときはなるべくそばにいるようにも、心がけました。

灘中の受験は「安全圏」ではありませんでした。私は心配で、受けるべきか迷いましたが、「子どもの気持ちを考えると、受けさせた方がよい。本人が受けたいと言うところを受けさせないと、勉強しないタイプ」と塾で言われ、受けることに。だから、合格は最初、信じられませんでした。本人は掲示板を見て、しばらく目にしたことがないほどうれしそうな顔で飛び上がり、「よっしゃー」「がんばったからやー」と喜びました。家で必死になって勉強したわけではありません。「オレは塾でがんばったんや」と言っていました。

【朝日小学生新聞2018年2月18日 掲載】