くやしさがスイッチに

大野田和美さん(東京・早稲田大学高等学院中学部1年、光希さんのお母さん)

息子が大学の付属中をめざすようになったのは、同じタイプの中学出身だった父親の影響が大きかったようです。入学後、受験勉強にしばられず、やりたいことにじっくり取り組めるのが大学付属校の魅力の一つ。父親から話を聞いたり、学校を見学したりして、5年生になる少し前に息子から「受験したい」。それから塾に通い始めました。

成績は徐々に上がりましたが6年生になると急降下。涙を流すほどのくやしさを味わいました。でも、その気持ちが「スイッチ」になったのでしょう。夏休みはお弁当をもって朝から晩まで塾の自習室で勉強。成績も上がり、去年の秋には当初は考えていなかったいまの進学先を視野に入れるまでになりました。過去問(実際の入試問題)との「相性」もよかったことから、息子は校風や雰囲気など学校そのものに自分が合っていると受けとめていました。

前向きになる言葉がけ

私が気をつけたのは大きく二つありました。一つは息子を午後10時30分までに寝かせること。勉強が終わらず、息子があせっているときでも睡眠時間の確保を優先しました。勉強させてやりたいという気持ちもありましたが、心を鬼にしました。

もう一つはほめること。息子は3人きょうだいの真ん中で、きょうだいの前でほめるとツッコミが入るので、父親と私、息子だけのときに言葉をかけました。模擬試験の成績がよければ「がんばったからこんなに上がったね」、途中までしか解けなくても「ここまで解けたから次は大丈夫」といった具合。息子が前向きな気持ちになるよう心がけました。

【朝日小学生新聞2017年9月24日 掲載】