説明会を活用しよう

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複数の学校が一つの会場に集まって開かれる「合同説明会」や、中学が個別に開催する「学校説明会」は各校のようすを知るための絶好の機会。説明会を上手に利用するポイントをまとめました。(編集委員・大島淳一)

合同説明会

合同説明会は、多くの中学がそれぞれのブースを設け、各校の先生たちが来場者に学校の特色などを説明する催しです。制服や学校行事の写真を展示することもあり、その学校がどんなところなのか、来場者が思い浮かべることができます。

合同説明会の特徴の一つが、参加校のパンフレットや学校案内を一度に手に入れられること。出かける場合、少し大きめのバッグを持っていくのがよさそうです。午前中から夕方まで開かれている催しが大半で、都合がつく時間に足を運ぶことができます。勉強などで忙しい受験生にとってはありがたいですね。

「予習」をして参加

効率よく会場をまわるには、あらかじめウェブサイトなどで気になる学校をリストアップしておきます。校風やカリキュラムを大まかに調べたうえで「この点はどうなっているのだろう」と、聞きたい項目をいくつか準備します。たとえば「どんな部活動がさかんで、1週間に何日ほど活動しているのか」といったことを聞けば、より具体的に活動のようすを思い浮かべることができます。さらに「勉強と部活動を両立するために先輩たちはどのような工夫をしているのか」と質問を続ければ、在校生の姿もイメージできます。

また、「男子校」「女子校」「大学付属校」など、同じタイプの学校同士をくらべてみると、その学校ならではの特徴をとらえることができます。同じ質問をして、どんなちがいがあるのかといった点にも気を配ります。

気をつけたいことが一つあります。合同説明会は一度に多くの情報を集められる絶好の機会ですが、そのときの印象だけで「受験しよう」と決めるのは避けます。それぞれの中学が個別に開く「学校説明会」に出かけるときの候補をしぼる場と考えるのがおすすめです。

学校説明会

学校説明会は、中学の「姿」をより具体的にとらえる機会と位置づけることができます。校長先生による教育理念の説明、カリキュラムや大学進学実績の解説、部活動や学校行事の紹介などが一般的な内容です。在校生の先輩が加わり、生徒の立場から学校生活の特色を語ったり、校内を見学するときに参加者を引率したりする学校もあります。

「生」の雰囲気を実感

話の中身はもちろん、説明する先生や先輩たちの雰囲気にも気を配ります。特に集中したいのが校長先生。その個性は校風にも影響を与えがちです。言葉づかいや態度から「堅苦しそうだけど、まじめ」「物腰は柔らかいけど、厳しい面がありそう」といった具合にとらえ、そのうえで自分に合う学校かどうかを判断する材料にします。

こうした「生」の情報は、パンフレットからはなかなか伝わってきません。第1志望校の候補だけでなく、併願校にも一度は足を運ぶことが大事です。

説明会を有意義なものにするためには、合同説明会と同じように事前の準備が欠かせません。その一つが専用のノートを用意することです。「気に入った点」「気に入らなかった点」「先生や在校生の印象」「カリキュラムの特色」といった項目を設けて、学校ごとに記入できるようにしておきます。受験生や保護者の目線に沿って、各校の「通知表」をつくるようなもので、複数の学校を同じ項目で比較することで各校の特徴が明確になります。時間をおいてから読み返すと、説明会の当日には気がつかなかったよさを見つけるきっかけにもなります。

参加するときは、自宅から中学までの所要時間や経路を忘れずにメモします。電車やバスなどを利用する場合、スムーズに乗り継ぎができるかどうかをチェック。6年間通うことを念頭におき、学校周辺の環境が自分に合っているかどうかも見ておきます。

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大島淳一のプロフィル
朝日小学生新聞の学習欄および受験情報欄のデスクで、編集委員も務める。
専門分野は中学・高校受験の時事問題対策。