命の危険がある暑さ。草津白根山などが噴火。

2018年は異常気象という言葉をよく耳にした1年でした。「災害」とも呼ばれたきびしい暑さによる熱中症で、小学生も亡くなりました。火山もたびたび噴火し、気象庁が注意を呼びかけました。

命の危険がある暑さ

質問 天気予報のニュースで伝えられる「猛暑日」とは、何度以上のことでしょうか。

今年の夏(6~8月)の平均気温は、東日本で平年(いつもの年)プラス1・7度と統計を取り始めた1946年以降で1位。全国153地点のうち、48地点で1位の値を記録しました。7月23日には埼玉県熊谷市で41・1度を記録し、歴代全国1位となりました。気象庁は「命の危険がある暑さ。一つの災害」という認識を示しました。

総務省消防庁によると、今年5~9月に熱中症で救急搬送された人は全国で9万5137人に上り、160人が死亡しました。搬送者数は前の年の1・8倍、死者数も112人増えました。「災害級の猛暑」とされた7月の搬送者数5万4220人、死者数133人は、2008年に熱中症の調査を始めて以来、月単位では過去最多でした。校外学習で体調をくずした小学1年の男の子が死亡する事故も起きました。

この暑さは、日本の上空で東側からのびる太平洋高気圧の上に、西側からきたチベット高気圧が重なって起きました。偏西風が平年より北寄りを流れたことなどから、チベット高気圧が日本にかかりやすくなりました。チベット高気圧は暖かく、日本は平年より暖かい空気におおわれました。

日本の南の熱帯域では海水の温度が上がって蒸発しやすく、大きな積乱雲が北半球でつくられやすくなりました。積乱雲によって空気が力強く持ち上げられ、日本付近におりてきました。おりてきた空気は地上でぎゅっとおし縮められ、そこで生まれた熱も加わり、猛暑になりました。

公立の小中学校では、普通教室のエアコン設置率が約4割にとどまっています。この夏の暑さを受けて、国はほぼ全ての普通教室での整備を進める方針です。

▼答え 一日の最高気温が35度以上の日。真夏日は30度以上、夏日は25度以上です。

草津白根山などが噴火

質問 火山が噴火するのは、地面の下で作られている□□□が原因です。□に入るカタカナは?

いま火山活動をしているか、噴火が予想される火山を活火山といいます。日本は地球の全陸地面積の0・25%なのに、世界の7%にあたる111もの活火山がある「火山大国」です。

群馬県草津町の草津白根山が1月23日に噴火し、東側にある草津国際スキー場に多数の噴石が落下しました。スキー場で訓練中だった陸上自衛隊員に噴石が当たって死亡し、スキー客ら計11人も骨折するなどのけがをしました。この山の直近の噴火は1500~3千年前にさかのぼるとされ、近年は静かな状態を保っていると考えられていました。

宮崎と鹿児島県境にある霧島連山にある活火山の新燃岳では3月6日、爆発的噴火が起きました。最近では2011年に大規模な噴火が発生。去年10月にも噴火し、気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げていました。

一方で、2014年9月の噴火災害で、戦後最悪となる死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境)では、9月26日から10月8日まで山頂への登山が解禁されました。御嶽山の噴火活動はおだやかになっていて、町もコンクリート製シェルターをつくるなど安全対策をしてきました。

▼答え マグマ。地下の深いところでできたマグマが地面近くに集まり、地面の上におしだされて噴火します。

【朝日小学生新聞2019年11月16日 掲載】