日本の宇宙開発に明るい話題。火星大接近と皆既月食。

今年は、探査機「はやぶさ2」の小惑星到着や、宇宙飛行士の金井宣茂さんの帰還、新しい衛星の打ち上げなど、日本の宇宙開発に明るい話題が続きました。めずらしい火星大接近や皆既月食などの天文現象もいっしょにふり返ります。

日本の宇宙開発に明るい話題

質問 はやぶさが向かった小惑星の名前は何だったかな?

はやぶさ2は6月27日、地球出発から3年半の旅を経て、目的とする小惑星「リュウグウ」に到着しました。約1年半とどまり、何回か着陸(タッチダウン)して表面や地中からサンプルをとり、2020年に地球に持ち帰る予定です。

生命にかかわる有機物を多くふくんでいると考えられ、分析すれば、太陽系や生命の成り立ちがわかるかもしれません。

現在までの調査で、リュウグウはコマのような形をしていることがわかっています。小惑星のサンプルを地球に持って帰ってきた初代「はやぶさ」に続き、新しい発見に期待が高まります。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士・金井宣茂さん(41歳)は、約半年間の国際宇宙ステーション(ISS)の滞在を終え、6月3日に地球に帰ってきました。海上自衛隊の医師だった経験を生かし、人間の健康などにかかわるさまざまなミッションを行いました。2月には、日本人として4人目となる、宇宙服を着て、宇宙船の外に出て行う「船外活動(EVA)」もしました。

今後も日本人宇宙飛行士の活躍は続き、野口聡一さん(53歳)が19年の終わりから半年間、星出彰彦さん(49歳)は20年5月ごろから半年間、ISSにとどまる予定です。星出さんは一部、ISS船長としてのミッションも担います。

また、水星を調べる日本の探査機「みお」が10月19日、南アメリカのギアナ宇宙センターから打ち上げられました。ヨーロッパの探査機「MPO」といっしょに約7年かけて水星に到着し、磁場や大気を調べます。イタリアの天文学者の名前にちなみ「ベピコロンボ計画」と名付けられました。

10月29日には、地球温暖化の原因になっている温室効果ガスを調べる衛星「いぶき2号」が打ち上げられました。09年に打ち上げられた「いぶき」の後継機で、世界で初めて二酸化炭素、メタン、一酸化炭素を同時に測ることができます。

▼答え イトカワ。名前は、日本のロケット開発の父ともいわれる糸川英夫博士(1912~99年)にちなみます。

火星大接近と皆既月食

質問 太陽の周りを回る惑星を、太陽から近い順にすべて答えてみよう。

空をいろどる、めずらしい天文現象もありました。7月31日には火星が地球に大接近。太陽の周りを回る惑星のうち、火星は地球の一つ外側の軌道を回っています。地球と火星は約2年2か月ごとに近づき、今回は5759万キロメートルの距離に。これは2003~2300年の接近のうち、14番目の近さでした。

月が地球の影の中を通ることで、月が暗くなったり、一部が欠けたように見えたりする「月食」。月がすべて欠け、赤っぽい色になる「皆既月食」が、1月31日と7月28日に日本で見られました。太陽と地球、月が一直線に並ぶとき、月に太陽の光が当たりにくくなることで月食は起こります。

次回、皆既月食が日本で起こるのは2021年5月26日です。

▼答え 水星→金星→地球→火星→木星→土星→天王星→海王星

【朝日小学生新聞2019年11月2日 掲載】