受験生、今月やること 過去問を解いて対策立てる

入試のシーズンが近づいてきました。「あれもこれも取り組めていない」と、あせっている人もいるかもしれません。SAPIX小学部教育情報センターの広野雅明さんは、「過去問(実際の入試問題)を解くこと」と、「受験する教科に毎日ふれ、基礎知識の確認をしていくこと」が大切といいます。(小貫友里)

難しい問題は追わなくてOK

入試が目の前に見えてきたこの時期、「やることを取捨選択することが大事」と広野さんはいいます。

まずは志望校の過去問や、もしあれば、その学校の対策問題に取り組みます。

過去問は、第1志望校の分は入試までに10回分くらいできるといいそうです。ほかの受験校も、少なくとも1年分は必ず解きましょう。各校の出題形式やくせを知って、どの問題から取り組めば時間内にたくさん点が取れそうかなどと、対策を立てます。

受験校のウェブサイトには、前回までの入試結果がのっていることがあります。合格者の最高点がのっている場合、満点ではないことがよくあります。「ほとんどの人が解けないような難しい問題が出題されていることもあります。深追いしないようにしましょう」と広野さんはいいます。

一方で、解けるはずなのにかんちがいしてまちがえてしまった問題については、しっかりと見直す必要があります。「ミスには必ず原因があります。たとえば、算数では筆算がきたなかった、見直しで自分の解答を目で追っただけで一から解き直さなかった、などです。次はミスしないように、いまから直していきましょう」

受験校に迷いがあるときにも、過去問を解いてみることをすすめます。「入試問題には、入学後に授業で学ぶことに近い内容や、学校が求める生徒像などのメッセージがこめられています。もし二つの学校で迷っているなら、過去問を解いてみて、興味を持って解ける方や、解きやすいと感じる方を選ぶといいでしょう」と広野さんはいいます。

基礎知識の復習を続けよう

もう一つやるべきこととして、基礎知識の確認をすすめます。受験する教科はすべて、短時間でも、毎日勉強するようにしましょう。

得意な教科も、ふれない期間があると力が落ちてしまいます。理科や社会の知識問題や漢字などを、これまで使ってきた問題集に、もう一度取り組んで確認します。「問題集はすみからすみまでやることで力がつくようにできています。いまから新しい問題集に手をつけることはすすめません」と広野さん。

入試に対する不安が大きくなっている人もいるかもしれません。「でも、夏休み前にできなかった問題がいまはできるようになっていますよね。実力はついているということです。もし、何からやればいいかわからなくなったら塾の先生に相談してください」

【朝日小学生新聞2019年11月1日 掲載】