受験生、今月やること 模試でいっぱい「後悔」を

中学受験を予定している6年生は、いまの時期に何をすべきでしょう。浜学園(本部・兵庫県西宮市)教科指導部の村田竜祐さんは「いまのうちに『後悔』をいっぱいして、課題を克服しよう」と話します。(中塚慧)

弱点見つけ作戦立てる

10月の初めごろ、多くの受験生は第1志望校が決まっています。「合否を判定するような模擬試験(模試)を受け、『この分野をやっておけばよかった』など、たくさん後悔してください」と村田さんはいいます。

「でも、ただ単に後悔するだけではだめ。どの分野の点数を落としたのか、どういうまちがい方をしているか、ノートに書き出します」。たとえば「算数の文章題を最後の計算でまちがえた」「理科の天体の問題をごっそり落とした」などです。「入試までにこのテキストで見直しておこう」など、対策をメモするのを忘れずに。保護者が子どもに聞いて、いっしょに取り組むといいでしょう。

志望校の過去問(実際の入試問題)でも、得点力を上げていきたい時期です。とくに制限時間に間に合わなくなりがちなのが算数です。17問の設問を全部得点しようとして見直しの時間が足りず、10問分しか取れなかったとします。ここで作戦を立てましょう。「17問中13問取る」と決めれば、4問捨ててもいいことになります。捨てた分の時間を見直しにあて、13問は確実に取れるようにします。

過去問5、6年分を解けば、「この問題は見直せば解けていた」「切り捨てるべきだった」と整理できるようになります。「作戦を立てて取り組むことで、実力が変わらなくても得点力が上がっていきます」

第1志望校以外の併願校をどうするか、考えている家庭もあるでしょう。「第1志望校は、自分の偏差値と比べ、高くても5ポイント以内まで。合格が手がたい『安全校』や受験慣れのための学校など、いくつか組み合わせを考えましょう」

宿題は答え合わせまで

この時期の悩みで多いのが「塾の宿題と過去問と、やることが多くて時間が足りない」というもの。宿題は実力アップのため、過去問は得点アップの戦略のためのもので、どちらも必要です。「宿題が8割しか終わっていなくても、そこまで答え合わせがきちんと終えられればいい。制限時間60分の過去問を2日にわたって30分ずつ分けてやるのも、一つの手。とにかく『やる』ことが大事です」

保護者に伝えたいのは「子どもが苦しい顔をしているのは、真剣な証拠」ということ。「マラソンで35キロ地点の選手が苦しそうなのと同じ。『受ける学校のレベルを下げようか』などと楽をさせたら、望むゴールは達成できません」

保護者に求められるのはマネジメント(管理)です。「入試までにしなきゃいけないことは何?」と聞き、ともに考え、やるべきことを書き出す――。具体的な行動で応援しましょう。

【朝日小学生新聞2019年10月4日 掲載】