受験日前日・当日アドバイス 毎日がんばった自信を持って

12月に入り、いよいよ受験に向けて追いこみの時期になりました。「やりきったという自分なりの達成感をもって仕上げを」と、日能研千里中央校教室長の藤本智之さんはアドバイスします。過去問(実際の入試問題)で志望校への合格戦略を立てながら、総復習もバランスよく進めるのが大事と言います。(中田美和子)

前日は9時には寝る

和田隆磨さん(東京・駒場東邦中学校1年)

「前日はすごく緊張していました」という和田さん。前日は塾はなし。家で基本的な内容のおさらいや、夏以降教科ごとにまちがえやすいところをまとめてきたノートを見直し、夜は9時ごろには寝たそうです。

入試本番は「ふだんの模擬試験とまったくちがい、周囲のピリピリした空気がすごかった」とふり返ります。たよりにしたのが、お母さんが持たせてくれたお守りでした。「自分の好きなものを何か1個持っていくのは、いい方法だと思います」

ところが試験では計算ミスをし、家に帰ってから落ちこみました。でも、全力を出し切ったという実感はあったと言います。だから合格と知ったときは「意外な気持ちと、うれしさでいっぱいでした」。

この学校に入りたいと本気になったのは6年生になってからでした。「スタートはおそかった」とお母さんもふり返ります。毎日、塾と家庭での勉強のくり返し。結果がなかなか出ない時期もありました。「受験はつらかったけど、やってよかったです。自分にできることをやり続けていれば、結果は出ることを知りました」。いまはサッカー部に入り、楽しい日々を送っています。部活が終わったあと、つかれていても毎日机に向かいます。「それができるのも、受験をしたからかもしれない」と話します。

母の励ましで落ち着く

岩並咲来さん(兵庫・神戸女学院中学部1年)

3年生で塾に通い始め、4年生から受験を意識してきた岩並さん。受験勉強はつらいこともありました。家の前から友だちの遊び声が聞こえてきても、がまんして机に向かった日も。

算数が得意ですが、社会や国語には苦手意識がありました。ところが神戸女学院の国語は難しい文章が出題されることで知られます。塾の先生から心配されることもありました。

それでも、キャンパス見学会で学校を訪れ、在校生のようすや学校の雰囲気を知って、「どうしてもこの学校に入学したいという気持ちが高まりました」。

入試前日も塾で国語や社会の過去問(実際の入試問題)を解くなど、ギリギリまで対策しました。

お母さんも中学受験経験者。試験当日は「これだけやったんだから、あとは信じてやればいい」と声をかけてもらいました。

試験は落ち着いて受けることができました。ただ、試験終了後、周囲の席から解答の話題が聞こえてくると「あれ、自分とちがう」と心配な気持ちに。合格を知ったときは「何だか安心した気持ち」でした。

「受験は大変だったけど、1回乗りこえられたんだから、(大学受験など)また何かあっても乗りこえられるという自信になった」と話します。今は同じような経験をした仲間と、医者になる夢を胸に、楽しい学校生活を送っています。

【朝日小学生新聞2019年1月4日 掲載】