受験生、今月やること 本番を想定した予行演習を

肌寒くなり、受験が近づいてきました。「受験の時期の具体的なシミュレーション(予行演習)を始めておくといい」と、進学塾「駿台・浜学園」の社会科主管、松本茂さんは話します。今ごろからできる準備や、過去問(実際の入試問題)の取り組み方などについて聞きました。(小勝千尋)

願書提出の日付や時間を把握

「第1志望の学校は決まったけれど、ほかに受ける併願校がなかなか決まらない……」という人もいるかもしれません。11月は各学校で説明会が開かれる、ほぼ最後の月。気になるところは見に行った方がいいと、松本さんはすすめます。

志望校に提出する願書も、今から確認しておきましょう。最近は、パソコンなどでのウェブ出願の学校も増えていますが、直接学校に持っていくというパターンもあります。「提出方法はもちろん、必要になる書類も確認します。小学校の調査書は、今の時期から担任の先生にお願いするようにしましょう」

期限の日付や時間をきちんと把握し、受験校の合否に合わせて願書の提出順序をシミュレーションしておくことも大切です。例えば、「A校が不合格でも、B校は○日の□時までに出せば間に合う」という具合です。受験シーズンをむかえてから、あせらずにすみます。

時事問題や過去問に取り組む

勉強面では追いこみに入る11月は、時事問題の対策や、過去問に取り組む時期だと、松本さんは話します。時事問題は総ざらいができる本などを手に入れて、気分転換もかねて読んでみるといいそうです。朝小で連載中の「ニュースおぼえているかな?」なども活用できるでしょう。

過去問の演習は、時間を計りながら、3年分は取り組みます。「本番と近い状況を体感できる機会です。受験の時期から逆算して、確実に取り組めるように計画を立てましょう」

今は合格点に届かなくても「それが普通」と松本さん。自分の解答をふり返って、時間が足りなかったのか、それとも苦手な単元があるのかを分析します。時間が足りなければ、解く順番を見直します。解く前に、全ての問題に軽く目を通し、確実に解ける問題から解いて、解けなそうな問題は後回しにします。

苦手なところが分かったら、今まで使ってきた問題集や参考書を使って復習しましょう。新しいものには手を出さず、一つのテキストをくり返して、できるようになることで、安心感や自信も生まれます。

健康管理に気を配る

気温が低くなり、風邪をひきやすくなる季節。手洗い、うがい、マスクはもちろん、インフルエンザの予防接種もしておくといいかもしれません。もし風邪をひいてしまったら、こうしたらよくなる、ということを見つけるといいそうです。「この薬を飲んだら楽になる、などと経験して慣れておくと、あせらずにすみます。過去問を解くことも慣れるため。本番で『初めて』ということがないように、今から準備しましょう」

【朝日小学生新聞2018年11月2日 掲載】