受験生、今月やること 苦手を克服し基礎力を固める

新学期が始まり2か月、受験を本格的に意識し始めた人も多いのではないでしょうか。受験生が6月に取り組むことや心構えについて、臨海セミナー中学受験科横浜支部長の滝井徹也さんに聞きました。(小勝千尋)

応用力は夏休みでも間に合う

受験で大切なのは「学力」「自立力」「気力」という滝井さん。

まず、いまの時期重要なのは、基礎力の確立です。あせらずに、苦手なところを見つけて克服していくなど、基礎力を高めます。

「算数でいえば計算、国語は漢字・語句を確実に。理科は物理・化学分野、社会は地理・歴史・公民の中で一番苦手なところを重点的に勉強しましょう」

応用力をつけるのは夏休みに入ってからでもおそくありません。実際の入試問題(過去問)に取り組むのは早くて夏から。苦手分野は、夏いっぱいかけて基礎固めをしてもいいでしょう。

「よく『満点を目指せ』といいますが、入試では必要ありません。6割5分から7割の、できるはずの基礎的な部分を確実に得点につなげていくことが大切」と強調します。

勉強をする習慣作りもポイントです。例えば朝6時に起きて、計算や漢字に取り組んでから学校に行くといいでしょう。入試本番では、朝9時ごろに試験が始まります。その時間に頭がフル回転できるようにしなくてはいけません。また、塾や習い事などで帰ってくるのがおそくなってしまいがちですが、なるべく早く寝ることを心がけます。

偏差値高めの学校を見てみる

とはいえ、梅雨でなんとなく気分もじめじめして、やる気が出ないこともあるかもしれません。志望校が明確な場合は、そこに向かって勉強を続けていけますが、決まっていない場合はなおさらかもしれません。そんなときは模擬試験の結果の偏差値に対し、プラス5~10の学校を視野に入れてみましょう。

「実際に学校を見にいってみてもいいですね。進学実績などだけではなく、制服の生徒やきれいな校舎、広いグラウンドを見るとモチベーション(やる気)も上がるのでは」

模試の結果がいまひとつだったなど、落ちこみがちなときも、あせらずに小さな目標を立てていくのが大切です。「落ちこんでいても結果は変わりません。『苦手』が見つかったと前向きにとらえ、保護者や塾の先生と一緒に対策を考えていくといいでしょう」

4・5年生は勉強習慣を

4・5年生は何をすべきでしょうか。4年生は、たくさん学校を見てあこがれを持つのがおすすめです。遊びや習い事をふくめた1週間の計画を保護者と一緒に組んで、勉強を習慣づけましょう。5年生は、苦手があるときは、学年をさかのぼって確認しましょう。

「実戦力の前には基礎力があります。基礎固めはどの学年でも大切です」

【朝日小学生新聞2018年6月1日 掲載】