受験生、今月やること 学習習慣の確立と基礎固め

5月に入り、自分の学力をどうのばすか、どの中学を受験するか、あらためて考え始めた人もいるかもしれません。先を見すえて、受験生が5月に心がけることについて、早稲田アカデミー中学受験部長の千葉崇博さんに聞きました。(畑山敦子)

模試で苦手分野の早期発見

実力を測るための模擬試験(模試)を4月に受け、成績表を手にした人も多いかもしれません。期待通りの結果となったみなさんは、自信につなげてください。一方で、残念ながら目標としていた成績を残せなかった人は、答案の分析をしっかりとしましょう。

全員が同じ問題に取り組むタイプの模試は、マラソンでいうなら、トップ集団、2番手集団など、自身がいる集団の位置を判断するのに生かせます。また、健康診断のような役割もあります。悪いところを早めに見つけて治療するように、自分の苦手分野が今のうちにわかれば、それに対応した勉強をすればよいのです。

出題範囲が限定されない試験を初めて受けたという人は、全く忘れていたところや弱点に気づくと思います。弱点補強も大切ですが、目の前の課題に取り組むことも大切です。どちらを優先するのかの判断基準は、弱点が今、学習している単元にもつながる土台なのか、それとも独立していて後回しにできるのかどうか。夏休みに総復習できるので、急ぐ必要のない単元の弱点補強は後回しにするのも一つの方法です。目の前の基礎を固めましょう。

歯や鼻の治療 今のうちに

今の時期から「すき間」の時間で勉強する習慣をつけることも大事です。たとえば、朝の勉強です。同じことをやるなら通常、夜より朝の方が効率的です。朝起きてから朝食までの間など、30分でもそれより短くてもかまいません。漢字や計算、一問一答など短時間でできるものがよいです。学校から帰った後、塾の前後や休み時間など、すき間時間で勉強する習慣を身につけることが、数か月後の「差」につながります。

学校見学も、行ける時に早めに行ってほしいと思います。第1志望は決まっても、併願校はまだという人もいるでしょう。現実として、併願校選びはとても大事です。決して偏差値だけで決めず、実際に見て感じた校風や先輩の雰囲気、どんな先生の元で学びたいかを重視してほしいです。

また、歯科、耳鼻科、眼科など健康診断で気になる結果がある人は、早めの受診が大切です。私の経験上、「視力(の矯正)」「虫歯」「副鼻腔炎」が後回しにされがちな治療ですが、いずれも学習のさまたげになることがあります。

4、5年生のみなさんは、目の前の課題を確実にやってほしいと思います。特に国語で慣用句の意味を覚えていなかったり、漢字のとめ・はらいがしっかりできていなかったり、算数で分数や小数の計算があやふやだったりということはありませんか。今のうちに基礎をしっかり固めてほしいと思います。

【朝日小学生新聞2018年5月4日 掲載】