受験生、今月やること 目標を再確認し、受験モードへ

新しい年度の始まりです。受験を考える6年生のみなさんはいよいよ「受験生」。4月をどのように過ごしたらよいか、栄光ゼミナール入試サポート部の山中亨さんに聞きました。(今井尚)

塾で学ぶ内容が高度に

受験生にとって、塾で学ぶ内容が急に難しくなる時期です。

今までは一つの単元を学習すればよかったのが、複合的な形で出てくるのが6年生の最初です。たとえば算数の「速さ」や「比」という別の単元が、組み合わさった問題として出てきます。一つの単元がきちんと理解できていないと、もう一つの単元が理解できていても、全体として「解けない」ということになります。

さらに新しい内容も習います。塾によって進み方はちがいますが、社会でいえば地理や歴史ではなく、公民分野も学んでいきます。

今までとちがった問題や新しい内容に、子どもは自信を失いがちになり、親は「何でこんな問題が解けないのか」という気持ちによって、ストレスがたまりやすい時期でもあります。

またこの時期は「受験はまだ先」と受験に対する実感が持てず、学習に結びつけられていないケースが、男子に比較的多くみられます。この時期に、めざしている学校を見に行ったり、進学フェアなどに参加したりして「目標の再確認」をするとよいかと思います。

おそらく3~5年生のうちにいくつか学校を訪れて、第1目標もおぼろげながら見えているでしょう。6年生にとってこの時期の進学フェアは、行きたい学校を見つけるのでなく、見つけた学校に対して目標を再認識する場なのです。

成績がなかなか上がらないとき、親としては勉強に時間を割いてもらいたくなるものです。でも目標がおぼろげだと、いくら机に向かっても、子どもは「何のために勉強しているんだろう」と思ったまま。心の整理をすることが大切です。

親はじたばたしない

勉強面では、わからないことを一つひとつふり返っておさらいしていては時間が足りなくなることでしょう。今の時期は自分がわからない部分はどこかを確認しておくだけでも十分です。おさらいはゴールデンウィークあるいは夏にやると割り切ってしまってもよいかと思います。復習ばかりに気をとられるより、今学ぶ内容に集中したほうが、子どももストレスがかかりにくいでしょう。

「さあ、受験生」と親としては気持ちがせいてくる時期ですが、じたばたしないのが第一。子どもが苦手なところをチェックしていたら、いっしょに手伝ったり、目標を見失っていたら、いっしょに学校やフェアに足を運んだり、苦労している子どもに寄りそって歩むことが必要だと思います。

5年生までの子も、進級やクラス替えなどで周りの環境が変化する時期です。そのことで、今まで身につけた勉強のリズムをくずさないように注意しましょう。友だちをたくさんつくり、遊ぶときは遊ぶ。それでも勉強する習慣を忘れないことが大切です。

【朝日小学生新聞2018年4月6日 掲載】