時事問題対策のポイント 新型コロナや首相交代に注目

2021年度の中学入試に向けて、本番を意識した取り組みに力を入れる時期が近づいてきました。社会や理科で取り上げられる時事問題対策も、その一つです。出題のテーマになりそうなニュースを挙げ、ポイントを解説します。(編集委員・大島淳一)

歴史上の疫病や感染症/内閣のあり方/環境や気候

来春の入試で取り上げられそうなテーマが「新型コロナウイルス」。いろいろな切り口が想定できます。まずは、新型コロナウイルスと向き合っていくことを前提にした新しい生活スタイルを実現するために掲げられた「三つの密(3密)」を確認します。「密閉・密集・密接」をあらわし、窓がなく換気が不十分な状態(密閉)や大勢の人が一つの場所に集まること(密集)、おたがいが手の届く近さで話をしたり、ふれ合ったりすること(密接)といった三つの条件が重ならないように呼びかけるための言葉といえそうです。

歴史分野では日本における疫病や感染症の流行をチェック。とくに注目したいのが奈良時代です。権力争いで政治が乱れたり、大きな自然災害に見舞われたりして世の中が不安定な状態にあるとき、天然痘も大流行。都の平城京をはじめ、全国で猛威をふるったといいます。さまざまな災いをしずめ、仏教の力で国を治めようと考えたのが聖武天皇でした。国ごとに国分寺や国分尼寺をおき、東大寺を建て、大仏をつくるよう命じるなど、唐(当時の中国)の文化と仏教の影響を強く受けた天平文化が栄えました。

19世紀末からは日本の自然科学が発達。ドイツに留学して細菌学者のコッホのもとで学んだ北里柴三郎は破傷風の血清療法を発見し志賀潔は赤痢菌を見つけ、野口英世は黄熱病の研究に力を入れました。北里柴三郎は2024年にも発行される新しい千円札の顔になることから、マークしておくのがよさそうです。

安倍晋三前内閣総理大臣(首相)にかわり、自由民主党の新しい総裁に選ばれた菅義偉さんが第99代の内閣総理大臣になったニュースも大事です。

おさえておきたいのが内閣のあり方です。

内閣は最高責任者にあたる内閣総理大臣と、国務大臣(閣僚)から組織されます。いずれも文民(軍人ではない人)でなければなりません。国務大臣の過半数は国会議員から選ばれ、その任免権は総理大臣にあります。政治をおこなう行政権を行使するうえで、内閣は国会に連帯して責任を負うことになっています(憲法第66条)。

プラスチック製レジ袋の有料化や、静岡県浜松市で観測された国内の最高気温(41・1度/2018年に埼玉県熊谷市でも記録)、九州地方を中心にした7月の記録的な豪雨などもおさえておきます。

【朝日小学生新聞2020年9月25日 掲載】