From西大和  光いやがる物質、ヒマワリ動かす

まもなく本格的な夏がやってきます。夏を代表する花の一つのヒマワリは、昆虫を引き寄せるために、太陽の方向を向くことで花を温めようとします。このため、漢字では「向日葵」と書かれます。

成長途中のヒマワリの花は、どのようにして太陽の方向を向き続けているのでしょう。植物はその場から動くことはできませんが、環境に合わせて行動できます。植物の体内では、「オーキシン」と呼ばれる成長剤がつくられています。このオーキシンは、光をいやがる性質があります。

太陽が東から上がってくると、オーキシンは西の方向に移動します。すると、西側のからだだけよく成長するので、結果として植物は東側を向くのです。このようにして、太陽の方向を常に向き続けることができます。

ちなみに、夜になるとヒマワリの「体内時計」のしくみで、西に向いていた花は東向きにもどるのです。すごいですよね。ヒマワリは、この動きを覚えます。くもりの日は、する必要がないのに、しばしばこの運動をしてしまいます。たとえ植木鉢に植わったヒマワリを180度回転させても、その動きは変わらなくなってしまうのです。もちろん、自然の植物がいじわるされて、からだの向きが入れ替わることはなさそうですが。ただし、十分成長したあとは、動かなくなります。

新型コロナウイルスの影響で暗いニュースが続いていますが、ヒマワリのように太陽を浴びて、元気に夏をお過ごしください。

【朝日小学生新聞2020年7月24日 掲載】