From灘  時間かせいで変化を小さく

世の中には、時間が進むとともに変化する量がたくさんあります。そして、変化の仕方もさまざまです。

3分で折り鶴を1羽折る場合を考えてみましょう。6分で2羽、9分で3羽、12分で4羽折れます。かかった時間が2倍、3倍、4倍となると、折り鶴の数も2倍、3倍、4倍となります。1時間だと20羽できます。

次に、1羽の折り鶴に魔法の液体をふりかけると、不思議なことに3分後に折り鶴が分裂して2羽になるとしましょう。その3分後にはそれぞれの折り鶴がさらに2羽に分裂して、あわせて4羽になります。このように、3分ごとに1羽の折り鶴が分裂して2羽になるとすると、液体をふりかけて6分で4羽、9分で8羽、12分で16羽になります。先ほどの3分で折り鶴を1羽折る場合に比べて、とても急な増え方をすることがわかるでしょう。1時間だとなんと100万羽をこえてしまいます!

さて、新型コロナウイルス感染症が広がっています。残念ながら、世界のたくさんの都市で感染者の数が急な増え方をしているとわかっています。ただし、時間がたつと増え方がゆっくりになって、いずれ収まります。

先ほどの例で、分裂にかかる時間を3分から5分にすると、1時間後の折り鶴の数は4096羽と、100万に比べてけたちがいに小さくなります。このように、病気の感染をおさえて、感染者の数が2倍になる時間を長くしようと世界はいま必死に努力しています。

【朝日小学生新聞2020年4月17日 掲載】