From西大和  迷ったら、名詞でしゃべろう

「牛の乳しぼりをする」「パンにバターをぬる」。これらは英語で何というでしょう。

ヒントは日本語の若者言葉。「コクる(告白+る)」「キョヒる(拒否+る)」のような「名詞+『る』」で動詞を表すことがありますが、名詞が動詞の意味をかねる表現は英語にも多く存在します。

例えば“water”は名詞では「水」を表しますが、動詞では「水を使う、水をやる」という意味です。小学生のみなさんにはまだ難しいかもしれませんが、“She waters these flowers every morning.” は「彼女は毎朝これらの花に水をやる」となるわけです。他にも“store”(名詞で「店」、動詞で「蓄える」)、“phone”(名詞で「電話」、動詞で「電話をかける」)などがあります。

では、これはどうでしょう。“The reporters dogged her.”「リポーターたちは彼女を犬った」なんてダメダメ! 正解は「リポーターたちは彼女を尾行した」です。“dog”(犬)には「犬のようについていく=尾行する」という動詞の意味があるのですね。

「動詞は名詞で表現できる!」を意識して、はじめの問題を考えてみましょう。このように、名詞を覚えるときには、同じ語に動詞としての用法がないのかチェックすると“To kill two birds with one stone.”(一石二鳥)ですね!

答えは「牛の乳しぼりをする(milk a cow)」「パンにバターをぬる(butter bread)」です。

【朝日小学生新聞2019年11月8日 掲載】