From西大和  集団でつくり上げる経験を

アニメ制作会社のスタジオジブリによる長編映画「天空の城ラピュタ」。1986年に公開されたこの作品は、テレビでも17回放送されています。42歳をむかえる私も小学生のころから何度となく見てきました。先月の放送も小学生の息子と見ましたが、とても不思議な感じを受けました。目をかがやかせながら見ている息子の姿に幼いころの自分が重なり、親の立場で自分の子どもと「ラピュタ」を見ることができた感動によるものでした。すぐれた作品は時をこえ、色あせることなく引きつがれていくことを実感しました。

監督は宮崎駿さん、プロデューサーは故高畑勲さんですが、世間的にはそれほど知られていない多くのクリエーターが作品にかかわっています。「ラピュタ」はもちろん、アニメ作品のすべてに制作した人たちの熱い思いがあり、強く心が動かされるのでしょう。

源氏物語は千年、孔子の言葉は2500年の時をこえて私たちにさまざまなことを教えてくれます。「ラピュタ」も同じように時をこえていくのではないでしょうか。

文学や絵画、音楽の制作はどちらかというと個人的な作業ですが、アニメや映画などの作品は多くの人がかかわり、集団での創作になります。小学生にとって集団で何かを創作できる場所の一つが学校です。ほかの人と協力しながらつくり上げていく経験は大きな感動をもたらします。だれかと学校で何かをつくり上げてみませんか。

【朝日小学生新聞2019年9月13日 掲載】