「答えのない問い」に向き合う

今年度から西大和学園では高校1、2年生を対象に、新たなプログラムがスタートしました。その名も「AIP(ActionInnovationProgram)」。世の中に変化をもたらすような行動を起こす生徒を育てるのがねらいです。

力を入れているのが、生活や社会の仕組みをよくするための事業を考えることです。大人にはない自由な発想を生かし、商品やサービスの提案をします。どのような人をお客さんとするか、ライバルはいるか、どのように売るか、商売は成り立つのか――。細かいところまでこだわって練ります。

実際にはこんなプランが出ています。増えすぎた竹を「竹パウダー」にして健康食品にして売れないか。空き家と、空き家を利用したいお客さんをうまくつなぐ方法はないか。地方の労働力不足と、外国人技能実習生が技術を学ぶ機会をうまくマッチングできないか。

大学の先生や企業の代表を招いて、プレゼンテーションも行います。発表の場は真剣そのもの。プランが実現可能なものか、本当に必要とされているかなどについて意見を交わし、完成度を高めます。

これからの社会では、人のつくった仕組みの中で動くだけではなく、自分たちで新たな仕組みをつくり出すことが求められます。そこには教科書や参考書はありません。この活動で「答えのない問い」に向き合い、乗りこえていくおもしろさを学んでほしいと考えています。

【朝日小学生新聞2019年8月16日 掲載】