From西大和 緑の二つの大きなリンゴ

日本語で「緑の二つの大きなリンゴ」と言うとき、自然な言い方は何パターンあるでしょうか。頭の回転が速いきみ、すぐに分かりますよね。

「緑の」「二つの」「大きな」「リンゴ」と四つのかたまりに分けて、リンゴが最後に来るなら、まぁどの順番でも通じる。「大きな二つの緑のリンゴ」「二つの緑の大きなリンゴ」などです。だから6通りある。

ところが、これをgreen(緑の)、two(二つの)、big(大きな)、apples(リンゴ)と英語を使って表現すれば、自然な言い方は1通りしかないのです。英語は語の並びが非常に大切で、ルールでガチガチに決まっています。そんなルールをズバッと簡単に教えます。

さて、今回のように複数の形容詞を名詞につける場合、そのものをスーパーなどに買いに行くと考えてください。「緑の二つの大きなリンゴ」を買いに行くとき、まずはスーパーのどこへ行きますか。当然、リンゴ売り場ですよね。だから、まずはapples。英語はそこから左へ左へと形容詞を足していくわけです。

次にする行動は何でしょう。二つ取りますか? 取りませんね。「緑の」を探しますよね。だからgreenを置く。次に大きいものを探し、最後に二つ手に取るはず。だから、英語では「two big green apples」が唯一の自然な言い方になるわけです。

実は形容詞の順番は高度な英文法で、覚えたりするのが大変。高校3年生でも苦労しますが、こう考えると簡単だし、何だか現実的でおもしろくありませんか。

【朝日小学生新聞2019年6月21日 掲載】