From西大和 レモン電池で音を鳴らそう

今日は身近な電池について話をしましょう。マンガン乾電池の中には炭素棒、二酸化マンガン、塩化アンモニウム、亜鉛が入っています。炭素棒の周りに二酸化マンガンと塩化アンモニウムを混ぜた粉があり、その周りを亜鉛の板で囲んでいます。

金属は反応のしやすさに差があります。例えばアルミニウムや亜鉛は塩酸に入れると水素が発生して溶けますが、金や銀は塩酸には溶けません。このような金属による反応の差を利用して電気エネルギーを取り出す装置が電池です。

うすい硫酸に溶けやすい亜鉛と溶けにくい銅を入れ、その間を導線でつなぐと電流が発生します。これをボルタ電池といい、今から約220年前にイタリア人のボルタさんが発明しました。その後、持ち運びやすく長時間使えるように改良され、さまざまな電池ができました。実はガソリン車にも「鉛蓄電池」と呼ばれる電池が積んであり、自動車を動かす時に電気エネルギーを取り出し、エンジンをかけています。

みなさんも簡単に電池を作ることができます。レモンを半分に切り、そこに亜鉛板、銅板(ホームセンターで購入できます)をさして導線につなぎます。すっぱいレモンの汁がボルタ電池の硫酸の働きをします。一つのレモン電池でも、電子オルゴールから、ゆっくりとした低音のメロディーが流れます。

どのようにすれば、はっきりとした高音のメロディーを聞けるでしょうか。レモン電池を二つ直列につないでみると、びっくりしますよ。

【朝日小学生新聞2019年3月29日 掲載】