ミドリムシで地球温暖化対策

西大和学園では、同じような科学的な興味を持った2、3人の生徒で班を作り、1年以上かけて自由研究をする取り組みがあります。その一つに「ミドリムシで地球温暖化対策」というおもしろいものがあります。 みなさんの中にはミドリムシと聞いて、「顕微鏡で見たことがある!」という人も多いのではないでしょうか。ミドリムシはどんな池でも発見でき、体長は1ミリの10分の1にも満たない、光合成を行う微生物です。

そんな身近なミドリムシですが、実は他の生物に比べ、はるかにたくさんの二酸化炭素を「食べる」というユニークな性質がわかってきました。高校2年生のブルゴス寿莉さんたちは、この性質を活用して地球温暖化の一因である二酸化炭素を大量に吸収させ、温暖化防止対策ができるのではないか、と考えました。

そこで、二酸化炭素の濃度を一定にして密閉した容器にミドリムシを入れて、濃度がどれくらい下がるかを実験しました。ミドリムシは自動車や大型バスから排出される高濃度の排ガスにも耐えられ、さらに二酸化炭素をたくさん吸収しても順調に成長することがわかりました。

実際、企業や大学でもこのミドリムシの二酸化炭素を大量に吸収する性質に注目が集まり、火力発電所などでの実用化に向けた研究がされています。二酸化炭素による地球温暖化という世界規模の大問題で、小さなミドリムシに大きな期待が寄せられています。

【朝日小学生新聞2018年11月9日 掲載】