ふり返って視界を広げよう

みなさんは山登りをしたことがあるでしょうか? おいしい空気が味わえたり、食べ物がよりおいしく感じられたりと、山登りのよさを挙げればきりがありません。でも、最も多くの人が挙げるのが、高くまで登ってようやく目にする、すばらしい景色でしょう。

その山登りですが、登っている最中は地図を見ないかぎり、自分が山のどの位置にいるか見当もつきません。しかし、ある程度登ると見晴らしがよくなって、今まで歩いてきた道をふり返ることができます。自分がどこから歩き始め、どうやって進んで今ここにいるのか。そしてこの先どこに進もうとしているか。登っている最中とは比べものにならないほど見通しがよくなります。

学習は山登りによくたとえられます。いろいろな場面で、ふり返りがとても重要な役割を果たします。

小学校や塾の多くの授業では、最後のほうにふり返りをする機会が用意されています。ふり返ることで授業の内容を整理して理解することができます。帰宅してから授業の内容を保護者に伝えてみるのも、よいふり返りになるでしょう。

計算したり文章を書いたりしたすぐ後にも、ふり返って見直してみましょう。思ってもみなかったようなまちがいに気づきます。答え合わせをした後で、どこでまちがえたのか、よりよい解答は何かなどとふり返ると、より深く学ぶことができます。テストや模擬試験が返却された直後にも同じことがいえます。

【朝日小学生新聞2018年8月31日 掲載】