From西大和「有機化合物」と「無機化合物」

みなさんは風邪をひいて熱が出たら、病院に行って薬をもらい、熱を下げるでしょう。また、激しい運動をして筋肉痛になれば、湿布をはって筋肉痛を治すでしょう。では、これらの薬や湿布の正体とは何なのでしょうか?

熱を下げる薬には、おもにアセチルサリチル酸、湿布にはサリチル酸メチルという物質がふくまれています。これらの成分が体に作用し、症状を和らげるのです。

アセチルサリチル酸とサリチル酸メチルの構造を示すと、図のようになります。図の六角形の頂点は炭素を表します。このように炭素をふくむ化合物の多くを「有機化合物」といいます。くわしくは高校で習いますが、有機化合物をつくる元素は、炭素以外に、水素、酸素、窒素、硫黄、リンなど。その種類は比較的少ないにもかかわらず、つくり出す有機化合物の種類はとても多く、約1億3千万種類が知られます。

最も単純な有機化合物に、メタン(CH4)があります。酸化物などは例外で「無機化合物」に分類されます。ですので、みなさんが知っている二酸化炭素(CO2)は無機化合物です。ちなみに、フグの毒であるテトロドトキシンは有機化合物です。

これ以外にも、ふだんみなさんが飲んでいる医薬品も有機化合物です。有機化合物のおかげで人類が発展したといっても過言ではありません。ほかにどんな有機化合物があるか、調べてみませんか。

【朝日小学生新聞2018年2月25日 掲載】