From灘 「教員の個性を生かした授業」

灘高校で全国の高校の国語教師を対象にした国語の研究大会が、17日に開かれます。調べてみると、灘が会場となるのは1974年以来、43年ぶりのようです。私も公開授業をします。高校から入学した生徒だけのクラスで行う予定ですが、灘の一風景を多くの先生方に見ていただける機会なので、楽しみながら取り組もうと思います。

灘の国語の授業について、別の学校の先生からしばしばおもしろい質問を受けます。
・(国文学者の故)橋本武先生が中学3年間、じっくり小説『銀の匙』(中勘助作)を読ませたような授業を、今もやっているの?
・橋本先生のように今でも中学3年間、他の小説を読みこんでいるの?
・高校では東京大学や京都大学の受験対策ばかりやっているの?
・中学3年間で高校の学習内容をすべて終えるの?
・何も教えなくても、生徒は自分ですべて勉強するの?

私の知る限り、すべて「NO」です。灘という枠の中で、共通の授業をしているイメージを持つ人が多いですが、灘は学年ごとに教員が持ち上がっていき、中高で六つの学校があるといわれるほど、学年の色がちがいます。教員が個性や専門性を生かしながら授業を作っています。

もう終わってしまいましたが毎年10月、一般の受験生と保護者を対象とした入試説明会があり、中学1年生の授業を公開しています。関心のある方は来年度おこしください。

【朝日小学生新聞2017年11月12日 掲載】