From西大和 「しっかり話すのがかっこいい」

しっかり話すのがかっこいい

中学1年生に英語を教えるときに、「英語が話せるようになりたい人は手をあげて」というと、大半の生徒が手をあげます。理由を聞くと、「かっこいいから」という返事が多いです。なぜ英語が話せると「かっこいい」のでしょう。

電車の中やインターネットなど、さまざまな場面で英語関係の広告や記事などを見かけますが、そこには「ネイティブ英語」という言葉がよく書かれています。これは「本来」話されている英語、つまりアメリカやイギリスで話されている英語を指します。日本人はこの英語にあこがれ、目指す傾向があります。アメリカに住むこと、留学することにあこがれる人も多いです。このあたりの感覚が、「英語=かっこいい」に関係しているのかもしれません。

ここで考えてほしいのですが、みなさんが生まれて、生きているのは、世界中の人とインターネットですぐにつながる時代です。現在では日本の企業も世界中にビルや工場を持ち、日本の中にも外国の企業の事務所やビルがたくさんあります。英語は、世界で一番多く話されている言語の一つです。ということは、我々と同じでもともと英語は話さない、例えばベトナムやイタリアの人と話すこともあるわけです。

ネイティブ英語をアメリカやイギリスの人のように話すのがかっこいいのではなく、英語を日本人として、しっかり話すのが「かっこいい」時代です。さて、みなさんはなぜ英語を話せるようになりたいのですか。

【朝日小学生新聞2017年8月6日 掲載】