From灘 「答えのない「問い」を考える力」

答えのない「問い」を考える力

今年度も残りわずかとなりました。この「From灘」の担当の1人になったのが3年前ですが、ちょうどその時に灘中に入学した生徒たちも、この3月で中学卒業となります。まさに「光陰矢のごとし」です。
灘高校では中学から入った生徒を「在来生」、高校から入る生徒を「新高生」と呼びます。4月からは新たに約40人の新高生をむかえ、総勢約220人での再スタートとなります。新たな仲間とともに、充実した3年間を過ごしてもらいたいです。

中学3年間の国語の授業では、答えのない「深い問い」をみんなで考えました。「文学の鑑賞に、作品の背景を理解することは必要?」「よい言葉ってどのような言葉?」「文化って優劣があるの?」――こうした問いに、どう向き合うかをテストでも試してきました。高校では、さらに自分たちの力で「深い問い」を立てられるような授業をしていこうと考えています。

よく「国語を勉強して何の役に立つの?」と問う生徒がいます。純粋なその問いを大切にしてほしいと思います。なぜその問いがうかんだのか(どんな体験をした?)。他の教科はどうか(何がちがう?)。「役に立つ」とはどういうことか(役に立たないものはいらない?)。国語はどんな歴史を持っているのか(算国理社ってなぜわかれている?)。クラスメートとさまざまな意見を交わしながら、答えのない問いを探究し続けることで、すぐにあきらめない、たくましい心をみがいてください。

【朝日小学生新聞2017年3月12日 掲載】