From西大和 「世界や自国を知る「模擬国連」」

世界や自国を知る「模擬国連」

「地球温暖化を解決するために、世界共通のルールを決めよう」という話し合いの場があったとします。「自動車に乗るのをみんながやめるべきだ」とか、「工場での生産を減らそう」とか、いろいろな意見が出るでしょう。

では、インドの立場で考えてみるとどうでしょうか。地球温暖化は世界の人々がみんなで解決すべきですが、そのために、今まさに発展の最中である自分の国の工場での生産を減らすことができるのでしょうか。世界のためにはなっても、自国のためにならないかもしれません。

「地球規模での問題はみんなで解決していかなくてはならない」ということには、どんな国の人々だって賛成します。同時に、どうすれば国として発展していくかを考えることも大切です。ここが難しいところで、自分のことばかり言っていては人は話を聞いてくれません。かといって周りに合わせるばかりでは、自分が損をしてしまうかもしれません。

各国の代表者が集まって、このような話し合いをする場所の一つが国際連合(国連)です。国連で行われているような話し合いを、高校生らが各国の代表になりきってやってみる、という取り組みが模擬国連です。世界の利益と自国の利益を同時に考えることで、世界や自国の問題を深く知ることができます。これから世界はどうなっていくのかを考えるきっかけにもなります。模擬国連に取り組む学校は年々増えています。あなたも将来参加してみませんか。

【朝日小学生新聞2017年1月22日 掲載】