From西大和 「絵画資料で知る意外な事実」

絵画資料で知る意外な事実

西大和学園では、すべての教室にプロジェクターが設置されていて、授業でさかんに活用しています。社会科でも、教科書や資料集にのっていない図版や統計、さらには音声の入った動画も映し出せるので、「教材」の幅が広がります。用意する時間や手間が最小限ですみ、授業がテンポよく進められます。

歴史の授業では、たくさんの絵画資料を見てもらうのに役立っています。平安時代の貴族についての授業では、大和絵(日本の自然や習わしをえがいた絵画)の作品「源氏物語絵巻」を見せて、当時の衣食住などについて話をします。

実は、この絵巻物にかかれている貴族の男女の顔はどれも同じ顔をしているということを、みなさんは知っていましたか。細い線の目、「く」の字のように曲がった鼻、小さなおちょぼ口。どれも無表情で個性がないので、だれがだれなのか区別できません。この独特なえがき方を「引目鉤鼻」といいます。ほかの絵巻物にえがかれている農民や都市の民衆は、目や口を大きく開け、感情豊かにいきいきとかかれているので、どうやら高貴な身分の人たち限定のえがき方のようです。

なぜ高貴な人たちが無表情な同じ顔でえがかれたのか、その理由については諸説あります。顔をリアルにかくと「下品」「失礼」になるからといった説もあります。絵画資料には、意外な事実があったりするので、興味のある人はいろいろ調べてみることをおすすめします。

【朝日小学生新聞2016年10月23日 掲載】