From灘 「物語文の読み取り」

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この夏は物語文をまとめる宿題を出しました。物語文については「読むのは好きだけど、テストはちょっと……」と、苦手意識をもつ人も多いのではないでしょうか。

国語の授業であつかう物語文には、自宅の読書とはまたちがった分析的な視点が必要です。中1初めの授業では、次のように主人公の行動の流れを意識するよう指導します。

20160920a_05①舞台や人物の確認(時や場所、登場人物の性格や関係など)②事件、出来事(①で何が起こったか)③気持ち(②の結果、どんな気持ちになったか)④言動(③の結果、何を言ったか、どんな行動をとったか)。

物語は基本的に②~④を1セットとして、①→②③④→②③④……のように進みますが、特に重要なのは③の理解です。普通、テストでは④の部分に線を引いて、「この時の気持ちを説明せよ」と問うことが多いのですが、問題に気持ちが書かれていない場合はどうすればよいのでしょうか。

気持ちを読みまちがう人にありがちなのは、「泣いた→悲しい」のように、気持ちを言動だけでとらえてしまうことです。くやし泣き、うれし泣き、うそ泣き……といったことを見分けるためには、何が起こったか(②)や、それはその人にとってどんな意味をもつのか(①)の情報が不可欠です。

気持ちを言動だけから想像するのではなく、人物設定や背景にも目を配りながら総合的に考えるような読み方を心がけましょう。

【朝日小学生新聞 2016年9月11日(日)掲載】