From西大和 「梅雨をきっかけに考える」

20160720-01

梅雨をきっかけに考える

6月に入り、いよいよ「梅雨」の季節ですね。梅雨の時期が始まることを、梅雨入りや入梅といい、暦の上では6月11日ごろに春が終わり、夏が始まります。どうして梅雨という季節があるのでしょうか。

地球を人間に見立て、どのような状況なのかを見てみましょう。「地球くん」は、おなかにあたる部分(赤道付近)に太陽の光が強く当たり、ずっとおなかがあたためられています。しかし、頭(北極付近)と足の先(南極付近)にはあまり光が当たらず、寒いのをがまんしている状況です。この状況を少しでもよくしようとして、あたためられたおなかの空気を頭や足に、冷やされた頭や足の空気をおなかに移動させて、バランスを整えようとしています。

20160720-02日本はおよそ北緯35度、「中緯度」と呼ばれるところに位置しています。ここは、あたたかい空気と冷たい空気がぶつかり合う場所。冬の間に冷たい空気が北から下りてきたのが、6月くらいになるとあたたかい空気が南からやってきて、冷たい空気を再び北へと押しやります。あたたかい空気と冷たい空気がぶつかり合う場所では雲が発生しやすく、ぶつかり合いが続く期間は雨の降りやすい季節、「梅雨」となるのです。梅雨は、あたたかい空気が冷たい空気を北に押しやるまで続きます。

「なぜあたたかい空気と冷たい空気がぶつかり合う場所では雲が発生しやすいのか?」などの疑問が浮かべば、次は自分で調べ、自然や理科のおもしろさに気付くときです。

【朝日小学生新聞2016年6月5日(日)掲載】