From灘 回転する物体の向き変えると…!

最近は「手持ち扇風機」を使う人をよく見かけます。みなさんも使ったことがあるかな。さて、手持ち扇風機を使ったことのある人は、扇風機の向きを変えようとするとき、何か妙な力が働くのを感じた経験があると思います。

実験しましょう。横にねかした扇風機を軽く持って起こします。羽根が回転していない場合と回転している場合を比べてみてください。回転中は変な動き方をしますよね。

え? わかりにくい? ではわかりやすくしてみましょう。今度はトイレットペーパーの芯を使います。扇風機の取っ手に芯をかぶせて、芯を軽く持って同じように動かしてみてください。羽根が回転している場合は、向きが勝手に変わってしまいます。

不思議ですが、これは「回転している物体の力学」で説明がつく現象です。きちんと説明するには難しい数式が必要なので、知らない人が多いでしょう。ひとことで言えば「回転している物体の向きを変えるときには(回転していない場合に比べて)より多くの複雑な力を必要とする」ということです。

日傘をさしているときに、傘を開いたままで、真上に向いている軸を横にたおしてみてください。簡単にできますよね。では開いた傘を軸を中心に回転させておいて、軸を真上から横にたおしてみてください。妙な感触が味わえると思います。

回転している物体の向きを変えるときには予想外の力が働きますので、十分気をつけてくださいね。

【朝日小学生新聞2022年9月16日 掲載】