From西大和 まっさらな気持ちで向き合う

新学期が始まり、新しくなった職員室でこのコラムを書いています。4月は心機一転の月です。3月までにあったいろいろなことを、一度忘れてみるのはどうでしょうか。1日は年がら年中、等しく大切な1日だけれど、節目の日は特別な日だと思ってみましょう。西大和学園では、春休み中に大掃除とワックスがけをしてピカピカな教室で全学年、1年が始まりました。今までのことをリセットし、初心にかえると、新たな発見ができるものです。

生徒たちには、数学の問題が解けないときは時間をおいてから、まっさらな気持ちで問題と向き合うようすすめています。その間にジョギングして体力を高めたり、ほかの教科を勉強して教養を深めたり、ぐっすり眠ってスッキリした気持ちで問題に臨めたり、いいことが目白押しです。解答解説をすぐ読んでしまうなんて、もったいないですよ! じっくり問題と向き合える、大切な機会をのがしてしまいます。

算数の試験中も同じです。図形問題をじっくり考えたあげく、解けずに困ったときは、思い切って別の問題に取り組んでみます。かきこんだ線を全部消してから、もう一度その図を見ると、別の問題を解いている間に頭が刺激されて、パッと解けることがあります。

問題がふっと解けるのは、問いに向き合っていないように思える間に、学びが深まっている証しです。初心にかえってリセットしたつもりでいても、実は前向きに成長しているのです。

【朝日小学生新聞2022年4月15日 掲載】