From灘 地球の「屋根」がなかったら…

星座観察がしやすい暖かい季節になりました。晴れた夜にははるか遠くの星が見えます。

ところで私たちは、ふだん屋根のある建物で生活しています。もし屋根がなかったら、雨や雪が降ってきて、ねていられませんね。

さて、遠くの星が見えるということは地球には屋根がないということです。私たちは屋根のない場所に住んでいるわけです。

宇宙からは雨のかわりに、隕石や放射線が降ってきます。隕石は岩のかたまりであり、地面にぶつかると大変なことになります。

月の表面を望遠鏡で見ると、たくさんのクレーター(隕石がぶつかってできた丸いくぼみ)が見えますよね。それと同じぐらいの隕石が地球にも降ってきているのです。また、放射線は目に見えないものですが、それを浴びると体に悪影響があり危険です。

そう考えると、地球に屋根がないことはとてもこわいことです。

でも安心してください。実は地球には、目に見えない屋根があるのです。その屋根は二重になっています。内側の屋根は「大気圏」といい、地球を取り巻く空気の層です。ほとんどの隕石はこの空気との摩擦熱で燃えつきます。外側の屋根は「磁気圏」です。地球の作る磁力線が広がっている領域です。これがほとんどの放射線を防いでくれます。

もしこれらの屋根がなかったら、地球は月のようになり、生きものは存在できなくなります。こわっ。くわしくは中学や高校の理科で習います。楽しみにしていてくださいね。

【朝日小学生新聞2022年4月1日 掲載】