From灘 和算文化の「算額」に挑戦

今から約400年前、日本では独自の算数が大流行しました。算数や数学は約150年前にヨーロッパから入ってきた学問で、それを洋算というならば江戸時代の算数を和算と呼びます。

和算文化には「算額」というものがあります。算額は、算数の問題を大きい絵馬に書いて神社やお寺に奉納したものです。問題が解けたときに、ひらめきをあたえてくれた神様に感謝したり、考えた問題をほかの人に解いてもらったりするためにつくりました。

今年の夏から灘中学校の1年生と全国の算額について研究しています。その一つをご紹介します。

【問題】兵庫県の高砂神社の算額より(訳:筆者)

全部で348頭の牛と馬がいます。牛は13頭で1群、馬は17頭で1群です。このとき牛と馬はそれぞれ何群ずついるでしょう。

【解説】すべて牛としましょう。348頭以下で最も近いのは13頭1群が26群で338頭です。式に書くと、348=13×26+10です。この式で牛の群数を1ずつずらしていくと、

348=13×26+10
348=13×25+23
348=13×24+36
348=13×23+49…

余りの10,23,36,49…の部分がぴったり17の倍数になるところまで、計算してみてください。

【答え】牛は15群、馬は9群

【朝日小学生新聞2021年12月3日 掲載】