From西大和 自分に身近な歴史をひもとく

みなさんは歴史の勉強をしていますか。教室で教科書を開いて、「日本の歴史」や「世界の歴史」について学ぶことだけが歴史の勉強ではありません。

西大和学園は奈良県北葛城郡というところにあります。学校の近くには達磨寺というお寺があり、調べてみるとおもしろいことがわかりました。「日本書紀」によると、613年12月、おなかをすかせて道ばたでたおれている人(飢人)を聖徳太子が見つけ、食べ物や自分の着ている衣をあたえました。しかし、その人は亡くなってしまいました。そのことを悲しんだ聖徳太子は、飢人のお墓をつくりました。ただ、あの人はどうしてもただの人とは思えないということで数日後にお墓を確認しました。すると、土の中にうめたはずの飢人の遺体が消えており、聖徳太子の衣だけが残されていたそうです。

この飢人こそが、達磨大師の生まれ変わりだといわれるようになりました。中国南北朝時代(5、6世紀)、達磨大師は少林寺というお寺で壁に向かって9年間坐禅を組み、悟りを開いたとされます。そのことから、一つのことを我慢強くやりとげることの例えとして「面壁九年」という四字熟語があります。

また、置物の「だるま」のモデルになった人物でもあります。達磨大師と聖徳太子の出会いの伝説から始まった達磨寺が、西大和学園の近くにあります。自分が住んでいる地域のお寺や神社について調べることも歴史の勉強です。みなさんも調べてみませんか。

【朝日小学生新聞2021年11月19日 掲載】