From西大和 秋の空 あの雲から雨、降るかな

すっかり秋になり、あまり雨も降らなくなってきました。でも、外を見てみると、雲はできていますよね。あの雲からは雨は降らないのでしょうか。

雲をつくるのはおもに、空気中の水蒸気が凝結(気体が液体になること)してできた水の粒です。例えば、温かいラーメンから立ち上る湯気も、水蒸気が凝結したもの。ラーメンに温められた空気が、ラーメンよりは温度の低い部屋の空気に冷やされています。その意味では、雲の仲間といえるでしょう。

実は、全ての雲が雨を降らせるわけではありません。雨を降らせるくらい、大きく厚く成長した雲だけが雨を降らせられるのです。

水蒸気をふくむ空気は、上昇気流という上空に向かう風にのり、高いところに上がって温度が下がり、水蒸気が凝結して雲の粒になります。つまり、上昇気流がよく発生する季節は雲がよくできるのです。雲の中に雲の粒が少ないうちは、白い雲として見えますが、雲の粒がたくさんあると、灰色や黒っぽく見えます。こういう雲が雨を降らせるのです。

上昇気流はどうやって発生するのでしょうか。一つは、地面が温まって発生するパターン。暖かい空気は上に向かいます。夏は太陽によって地面が強く温められるので、上昇気流がよく発生します。夏はよく雨が降っていたでしょう。秋や冬は上昇気流が発生しにくいので、雲ができたとしても雨を降らせるほどに大きくは成長しないことが多いのです。

秋の空は、雲にも注目ですよ。

【朝日小学生新聞2021年10月22日 掲載】